第1回孫福賞(井原 徹)

第1回受賞者 井原 徹 氏(早稲田大学(受賞時))

1.表彰日:2006(平成18)年9月2日   2006年度定期総会・研究集会

2.場所:青山学院大学

3.表彰内容:孫福賞選考規程第7条第1項第3号(大学職員の社会的若しくは国際的評価又は認知度向上に関わる特に優れた実績)に該当し、同規程第2条第4号(大学職員の社会的若しくは国際的評価又は認知度の向上)により授与する。

4.選考理由:「集団一律管理思想に基づくマネジメントを廃して〈個〉に光をあてた多様な制度設計」を行う必要の観点から、大学ミッションから棚卸しされる大学経営評価指標とこれに照応する個々の業務評価を軸とするポジション制の導入が図られることにより、アドミニストレーターとしての大学職員が日本の大学を真の学生高等教育機関として世界に伍していくことができる大学に変革していく歴史的プロセスに参画する。井原さんの将来の大学職員に対するこの思いは、ストレートで、提示された業績の中でも終始一貫し、大学関係者と社会に対し、広範かつ先導的に発信されてきた。

表彰式:2006年9月2日(土) 青山学院ガウチャー記念礼拝堂 にて

2006年9月2日、青山学院ガウチャー記念礼拝堂にて第1回孫福賞授賞式が挙行され、 井原 徹 氏(本学会元会長、早稲田大学理事・監査室長)が表彰されました。孫福賞とは、本会の初代会長 孫福 弘 の功績を顕彰し、本会会員の特に優れた研究・実践業績を表彰するためのものです。

孫福賞選考委員長の堀常務理事より、選考にあたっては推薦書と業績一覧及び業績本体を厳密に審査し、「大学職員の社会的若しくは国際的評価又は認知度の向上」に資すると判断し、孫福賞を授与するに十分値するものと認められましたと説明がありました。

授賞式のあと記念講演が行われ、井原氏がJUAMで歩まれた経歴と孫福氏を偲ぶお話がありました。また、大学職員の育成には3つの期があり、第1期は22歳から35歳までで成長期、第2期は35歳から50歳までで組織内での重要な役割を果たす期、第3期は50歳以降からでこの期は大学における社会的責任=USRについてその普及と実践を行うこと、またその視点を持って業務に当たることが必要であると力説されました。