西日本支部 第3回財務問題研究会 開催報告

西日本支部 第3回財務問題研究会 開催報告

日 時  : 2011年2月26日(土) 14時30分から17時30分まで
場 所  : 関西大学高槻ミューズキャンパスM-304教室
テーマ  : 「学校法人の経営改革 -財政収支改善の工夫-」
講 師  : 垣尾和彦(かきお かずひこ)氏(学校法人追手門学院、財務問題研究会会長)
参加者数 : 20名(会員数43名)

 開催挨拶に続いて、講師の学校法人追手門学院 垣尾和彦氏から「学校法人の経営改革-財政収支改善の工夫-」をテーマにご講演いただいた。
 同氏から、まず私学を取り巻く環境の変化と①私学経営の特徴、②私学経営の現状、③経営力の重要性(私学運営から私学経営へ)という視点で説明があった。 
 私学経営の視点(注目すべき項目)として、①学生募集力(学生募集力に影響を及ぼす要素)、②財政・収支状況(財務規律を構築する意志と能力)、③ガバナンス・組織運営(経営陣の統率力や実行力)の3点を指摘された。さらに、経営力の重要性を考える中で、経営力が教育の質保証につながり、変化に対応できる経営構想力と実行力が求められ、さらに人材が組織を動かすことを認識することが大事であると強調された。
次にご自身のご経験を交えて学校法人の経営改革について、①ガバナンスの強化、②財政改革、③補助金行政、④人事給与制度改革、⑤意識改革、⑥職員の役割、⑦改革のバランスという7つのポイントに絞って説明された。その中で特に印象に残ったことは、教職員の意識改革と職員の役割の重要性である。教員は自身が「個人事業主」のような意識でおり、そのため教員に意識改革を求めることは非常に難しい。したがって、経営改革を推進するためには職員の能力向上と役割強化が重要となる。そこで、同氏は職員に対して、①広い視野と状況判断力、②プロフェッショナルとしての能力(コミュニケーション力、プレゼンテーション力、戦略的プランニング力、マネジメント力、複数の業務領域)と深い教養及び使命感や勇気を保有し、発揮することを求めている。
さらに、職員自身が学校法人の経営(財務)状況に対する理解を深めることが必要であるとともに、職員が学校改革の中心的な存在や経営陣の一員を担えるようその役割を強化することが重要であると指摘されたことについては非常に共感を持って聴くことができた。

 講演のあと、参加者を4つのグループに分けて、同氏の講演に対する感想や事前のアンケートを参考に、各大学が取り組んでいる財政収支改善の工夫等について活発な意見交換が行なわれ、最後に各グループの代表から内容の発表があった。

以上



(今後の研究会開催予定)
第4回研究会 : 2011年4月16日(土) 午後2時半から5時半
 広島国際大学広島教育センター

第5回研究会 : 2011年7月9日(土) 午後2時半から5時半
 龍谷大学大阪梅田キャンパス

(甲南大学 河口浩)