2021-1 |
金城 正英 |
公立大学法人 名桜大学 |
規定第2条第1号 |
金城正英氏は、入会以来今日に至るまで、大学行政にかかる研究に意欲的に取り組み、著書「地方私立大学の変容-公設民営の私立大学から公立大学へ」(出版舎 Mugen、2016年)をはじめ、論文執筆、研究発表等活発に活動してきた。特に、研究テーマとしている戦前・戦後の沖縄における高等教育史の研究は、大学史の中でも注目すべきテーマであり、九州・沖縄地区研究会における報告「沖縄における高等教育史-米軍統治下における文部省によらない大学設置」(2019年)、「米軍統治下沖縄における私立大学設置法令及び行政に関する考察-私立沖縄短期大学を事例として」(2017年)は、特筆すべき報告であった。また、論文「戦後沖縄初の私立高等教育機関設置に関する研究-私立沖縄短期大学の事例を中心として-」(大学行政管理学会誌 NO.22、2018年)において、戦後沖縄の琉球政府時代の大学設置の状況について詳細に調査し、発表した。その研究内容及び研究姿勢は、他の会員の範となるとともに、九州・沖縄地区研究会事業及び本学会に対する多大な貢献であり、大学職員として大学行政管理の質的向上に努めたと判断する。 |