会長からのご挨拶

 

一般社団法人
大学行政管理学会会長
金田 淳一
(法政大学)
 

理論と実践で牽引する大学行政管理職員の育成・確立を目指して

 グローバル化の進展や少子高齢化などの状況を迎え、我が国の高等教育を取り巻く環境は今後一層厳しくなることが予想されます。とりわけ大学に対しても、学修者本位の教育への転換や予測不可能な時代を生き抜く人材の輩出など、数々の社会的要請が投げかけられています。

 さて、本学会は大学における多様な領域を理論的かつ実践的に研究することを通じて、プロフェッショナルとしての大学行政管理職員の育成・確立を目指し、1997年に設立されました。2017年3月には一般社団法人として認可され、組織基盤を近代化し、新たなスタートを踏み出しました。また同年4月には、大学職員にとって重要な大学設置基準の一部改正があり、大学の行う業務が複雑化・多様化する中、大学運営の一層の改善に向けて事務職員・事務組織がこれまで以上に積極的な役割を担う必要があること、ならびに教員と事務組織が連携・協力して業務に取組む必要性を認識し、教職協働の取組みを進めていくことなどの規定新設が行われました。さらに大学がその使命を果たすために、すべての大学等に、その職員が大学等の運営に必要な知識・技能を身につけ、能力・資質を向上させるための研修(SD:スタッフ・ディベロップメント)の義務化が課されることになりました。職員が活躍するための器は作られつつありますが、器に盛る中身をどのように充実・発展していくかが、今まさに大学に求められています。これからの大学職員は特定の分野の専門家に留まらず、大学経営を支え、改革を推進・リードできる人材でなければなりません。そのためには、高等教育に対する深い知見と問題意識を持ち、常に学び続ける人材の育成が急務であると考えます。

 現在、全国各地の研究会・研究グループにおいて、大学規模、年齢、地域、経験年数および担当業務の枠を超えて、職員が日々交流し研鑽しています。会員数は北海道から沖縄まで1,350名に及びます。自大学をそして我が国の大学をより良くしたいという熱意がそこにはあります。皆様もこれらの輪に加わりませんか。本学会へのご加入を心よりお待ちしております。