2019年度AUA年次総会・研究集会への派遣会員募集について

一般社団法人 大学行政管理学会 会員各位

一般社団法人 大学行政管理学会
国際委員会

2019年度AUA年次総会・研究集会への派遣会員募集について

 (一社)大学行政管理学会(JUAM) は、諸外国の高等教育をめぐる課題の調査および大学行政の管理運営に関する実践的研究を推進することを目的として、2003年度より英国のAUA(Association of University Administrators)の年次総会・研究集会 (Annual Conference and Exhibition ) に会員の派遣を行なってきました。2005年度AUA年次総会・研究集会においては、”The Overall View of the Japanese Higher Education and the Role of University Administrators”というタイトルのもとでJUAMセッションを開催し、これを契機として2005年9月にJUAMとAUAは相互交流を奨励する覚書を締結しています。また2011年秋のAUA日本スタディーツアーへの協力等を通して、両組織の関係は年々強固なものとなり、2012年4月にはそれぞれの年次総会・研究集会に会員を相互派遣する内容を盛り込み、協定書を再締結しています。

2019年度AUA年次総会・研究集会は、昨年度に引き続き英国のUniversity of Manchesterで開催されます。JUAMでは、例年どおり会員を派遣し、AUA関係者との交流および英国を中心とする海外での大学運営を巡る最新状況についての理解を深めていただく研修機会を提供します。

つきましては、下記のとおり派遣者を募集しますので、JUAM会員諸氏の積極的なご応募を期待します。

◆内容
(1) 2019年度AUA年次総会・研究集会
 2019年4月15日(月)~16日(火)に、英国マンチェスターにあるUniversity of Manchesterにて開催されます。旅程については、往復渡航も勘案し、派遣者自身で計画してください。なお、AUA側の諸事情等により、開催日などが変更になることがありますので、ご自身で最新の情報を確認ください(https://aua.ac.uk/)。

(2) 派遣者数・条件等
 応募者の中から選考により2名(上限)を派遣者として決定します(なお、応募者の中に派遣者として相応しい者がいない場合は、追加募集を実施したり、派遣者を無しとする判断を行なう場合もあります)。
 派遣される方自身が自由に設定する研修テーマに加えて、2019年度AUA年次総会・研究集会の全体テーマである “Higher Education: Fit for the future? ”を踏まえ、派遣者各自の視点から、年次総会・研究集会の内容についての資料収集やヒアリング調査を行ない(現地滞在中の活動に限定されません。現地で知り合った関係者に帰国後メール等で問い合わせることも可)、報告書を提出していただきます。
 派遣決定者には、25万円を限度として派遣費用(参加費、渡航費、宿泊費)を補助します。なお、AUAから、参加費等が5万円を超えて減免される場合については、20万円を限度とします(この場合、会員相互派遣枠での申し込みになりますが、手続きは同様にご自身で進めていただくことになります)。
 本派遣に伴う補助は、AUA年次総会・研究集会参加に必要な経費に対してのみ行われるものですので、併せて英国の大学訪問を行なう場合など、通常経路・日程から逸脱する部分については補助の対象から原則除外します。派遣にあわせて、他の行動計画を検討している場合には、必ず事前に国際委員会委員長まで申告の上、事前了解を得てください。
 また、必要な場合は求めに応じてJUAMから勤務先に委嘱状(出張願いの依頼状)を発行のうえ送付することができます。

(3) 応募資格
 応募に際しては、以下に掲げるすべての要件を満たす必要があります。
・ 応募時に、連続して3年以上のJUAM正会員としての加入歴を有している者。
・ 英国をはじめとする海外の高等教育事情について積極的に学ぶ意欲と姿勢を有している者。
・ 勤務先の了解を得て、AUA年次総会・研究集会の全日程に参加可能であり、且つ、派遣時において当該勤務先にフルタイムにて就業中である者(休職、休業、欠勤中ではないこと)。
・ 本派遣を通じて得た知見や成果を、勤務先における今後の実務に何らかの形で還元できる立場にある事務系職員であること。
・ (6)に記載の「参加後の責務」を支障なく果たせる者。
 なお、現在(または以前に)国際交流・国際連携に関連する部署に所属している(していた)かどうかは一切問いません。また、英語で十分にコミュニケーションが取れることが望ましいですが、応募の際の資格要件とはしません。大学の国際化の必要性を強く感じていながらも、海外の大学・機関等との業務上の接点に乏しい、とりわけ若手のJUAM正会員からの積極的な応募を歓迎します。過年度の派遣者からの再度の応募自体は妨げませんが、選考においては劣後扱い(未経験者を優先)とします。

(4) 応募方法
 所定の申込書(※国際委員会委員長までメールにてご連絡をいただければ送付します)に必要事項を記入の上、2018年10月26日(金)【期限厳守】までにメール添付にて国際委員会委員長宛に提出してください。なお、必要に応じて、追加資料等を求めることがあります。
 国際委員会において選考作業を行ない、選考結果については、常務理事会での承認後、2018年12月末までに応募者本人に対して通知します。派遣が決定した場合、勤務先の所属長より、派遣に関わる「承諾確認書」(所定書式)を提出していただきます。

(5) 派遣決定後の準備
 AUA年次総会・研究集会への参加申込、自宅から現地会場までの交通・宿泊などの手配・手続きは、すべて派遣者自身で行なっていただきます。JUAMが行なうのは原則として費用補助と勤務先への委嘱状送付(必要な場合のみ)だけとなります。
 AUA年次総会・研究集会に関しては、AUAのホームページ(https://aua.ac.uk/)を参照してください。

(6) 参加後の責務
 参加後は、2019年度あるいは2020年度のいずれかのJUAM定期研究集会での成果発表に加え、学会誌への報告書の寄稿を行なっていただきます。その過程において、国際委員会への成果報告を別途求めることがあり、また学会誌への寄稿に関しては査読が行われます。国際委員会は、現地での見聞を通して得られた知見に基づきつつも、単なる個人的な体験のレポートにとどまらない、様々な関連文献なども引用・参照したうえでの、一定の学術的価値を有するような報告書を強く期待します。つまり、①体験した事柄や見聞した事実の羅列にとどまるもの、②現地に行かなくてもインターネット等を通じて収集し得るような資料の内容などを纏めただけのものは、今回の報告書として妥当ではないと考えています。前掲「(2) 派遣者数・条件等」にあるとおり、2019年度AUA年次総会・研究集会の全体テーマである“Higher Education: Fit for the future? ” の趣旨・目的およびそのようなテーマ設定の背景にある英国の高等教育事情に対する分析を十分に行なったうえで、A4サイズ2枚程度の報告書として纏めて下さい。なお、報告書と現地で収集した資料等は、2019年6月末を目途にJUAM会長まで提出して下さい。派遣者が複数名の場合は、共同作成(共著)による報告書でも結構です。

(7) その他
 AUAという団体の性格上、特定の業務領域に関わるものを参加に際しての自己の研修テーマとして掲げることが必ずしも適当ではないことがあります。参加申込書の作成に際しては、過年度を含むAUA年次総会・研究集会における各セッション等の内容を事前に十分確認の上、実際の内容との間に齟齬が生じない形になるよう、「志望理由」を記入ください。

(8) 予告 <ワーキングセッションでの発表希望者に対する優先的取り扱いの開始>
 AUAでは、年次総会・研究集会におけるワーキングセッションでの発表者を募集しています。最大3名までのグループによる発表も可とし、発表時間は75分です。前年の9月中旬頃までに発表内容のプロポーザル提出を受け付け、前年の11月末までに発表の可否が通知されるようです。また、発表者に対しては、参加に際して一定の特典がAUAから与えられるようです(※以上、いずれも2019年度の例によります。詳しくはAUAのホームページを参照下さい。 https://aua.ac.uk/)。 国際委員会では、JUAM正会員による、日本の高等教育情勢あるいはJUAMの活動内容に関するワーキングセッションでの発表を奨励すべく、ワーキングセッションでの発表に向けてプロポーザルを提出済みである、Lead Presenterまたは Co-presenterとなるJUAM正会員本人が、当該年度のAUA年次総会・研究集会へのJUAMからの派遣会員募集に初めて応募してきた場合は、選考において優先的に取り扱う運用を、次年度(2020年度AUA年次総会・研究集会への派遣会員募集)から開始します。なお、JUAMからの派遣決定後に、AUA側での審査の結果、ワーキングセッションでの発表が惜しくも許可されなかった場合であっても、派遣会員としての資格が喪失することはありません。なお、本取り扱いの詳細については、次年度の募集要項において改めてお知らせします。

以上

◆申込み方法
JUAM国際委員会 委員長  片岡 龍之 (立命館大学)

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