(関東地区研究会)2021-2022年度 第2回関東地区研究会 開催報告

■テーマ: 「2020年度大学コンソーシアム京都指定調査課題への挑戦」(JUAM20周年記念事業-海外大学調査研修参加者のその後の展開)

■開催日時:2022年04月23日13時50分~16時00分 オンラインでのライブ開催

■後援:国際委員会

■参加人数:申込者及び参加者計31名(会員 20名 64.5%、非会員 11名 35.5%)関東 18名 58.0% 、近畿 6名 19.4% 、九州・沖縄 3名 9.7%、中国・四国 2名 6.5%、北関東・信越 1名 3.2%、中部・北陸 1名 3.2%

■概要

1. 開催経緯と実施概要

(開催の経緯)関東地区研究会では、2016年から始まった大学行政管理学会20周年記念事業と関連し、2017年の「若手海外派遣事業-海外大学調査研修-」にも国際委員会とともに携わってきた。
 本事業の公募から5年の時を経て、当時派遣した若手中堅だった会員が、その時の経験をどう活かし、現在に至っているかの振り返りを含めて、調査時のリーダーと、記念事業から展開した現在のIRRチームにおける国際委員窓口の両名等が採択された「大学コンソーシアム京都指定調査課題」の成果を発表することを目指した。
 また、JUAM20周年記念事業の派遣当時の経験をどう活かし現在に至っているかを含め、本テーマの単なる調査報告だけでなく、コロナ禍での研究の苦労や周辺話も披露することで大学職員の新たな学びの契機として、折しもJUAM創立四半世紀の節目、非公式ながら25周年記念の観点を持って、次の30周年・50周年の継続を目指すよう、これからの大学やJUAMを担う人材育成に向けて参加者を募った。

※調査研究課題:「留学生誘致における京都ブランドの新展開~大学コンソーシアム京都を基軸にしたモデルケースの開発~」https://www.consortium.or.jp/project/chosakenkyu/shiteikadai

◆プログラム内容及び発表者

<プログラム>

(1)調査概要とコロナ禍の影響(15分)
(2)調査内容と導き出した提案(30分)
(3)コロナ禍における留学状況の調査(15分)
(4)調査中の苦労や難しさ、意義など(10分)
(5)JUAM20周年記念事業-海外大学調査研修から得たこと(10分)
(6)質疑応答(15分)

【登壇者】
学校法人立命館 橋本規孝(JUAM20周年記念事業-海外大学調査研修リーダー)龍谷大学 久志敦男(国際委員、周年記念事業後進のIRRチーム窓口担当)
立命館大学 坂本恵理(大学コンソーシアム京都採択調査研究メンバー)
司会進行:学習院大学 宮澤文玄(関東地区研究会代表世話人、国際委員)
終わりに:工学院大学 杉原 明(副会長)

2.実施状況

(研究会概要)

 最初に、関東地区研究会代表世話人学習院宮澤氏より、JUAM20周年記念事業-海外⼤学調査研修当時の流れから現在に至る経緯と本会の目的を説明された。
 これを受けて、当時海外⼤学調査に参加したリーダーである立命館橋本氏より、その後の変遷を経て2020年度大学コンソーシアム京都指定調査課題への挑戦した調査概要、コロナ禍の影響及び調査内容から導き出した提案を共同研究者の立命館大学坂本氏とともに発表をされた。
 続いて、国際委員・周年記念事業後進のIRRチーム窓口担当である龍谷大学久志氏よりコロナ禍における留学状況の調査概要と調査中の苦労や難しさ、意義などが述べられた。
 最後に、橋本氏より20周年記念事業-海外大学調査研修から得た知見をまとめ、今後のJUAMの国際展開について、国際委員会がJUAMの他の委員会に関わる業務に横串をさすような横断的な組織となることで学会全体の国際化や組織全体の活性に繋がるという視点と、国際化は目的や目標ではなく手段・視座として活かせるのではないかという課題が述べられ、国際委員会副委員長である日本大学栗林氏より本件については前向きに捉えて行きたい旨の回答があった。
 また、総括として杉原副会長からも「国際」というキーワードは大学業務全般に関わることであり、今回の研究会をもっと多くのJUAM会員に聴いていただきたいとのコメントがなされた。終了後のアンケートも大変満足度の高い結果となり、主な意見は下記のとおりであった。(一部のみ抜粋)

・「中身の濃い充実した研究会を開催していただき、感謝いたします。」

・「周年記念事業というのは一過性で終わるものが多いですが、その後の成長を見届けるという視点は若手中堅職員の育成の観点として非常に重要であると共感しました。」

・「初めて参加しましたが、学術的に良く練られた内容で非常に勉強になりました。」

・「懇親会で関東地区の方と交流できて大変有意義でした。」

・「時間配分も良く、オンラインにも関わらず臨場感あふれる良い会でした。」

・「関東地区研究会が全国でもダントツでクオリティの高い研究会を実施されていると思います。」

 また、申込者地域別内訳に示したように、オンラインの特性を活かし関東地区のみならず全国各地からの参加者があり、移動の時間や距離の制約を越えて参加できることの声も前回までのオンライン研究会同様に多く届いている。
 今後も、関東地区研究会ではJUAMの国際化推進のみならず、高等教育を支える実務者としての視点と大学経営という大きな視点の両方に焦点をあてたテーマで、研究交流を展開していきたいと考えている。

■関東地区研究会:世話人代表/学習院大学 宮澤文玄

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