第25回定期総会・研究集会報告

■投稿者 藤井哲彦(國學院大學・第13期事務局長)

 9月4日(土)・5日(日)の両日、神戸学院大学(兵庫県)で第25回定期総会・研究集会が開催されました。昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて研究集会は中止となりました(別途「オンラインによる研究・実践交流会」を開催)が、今年度は、定期総会は会場での開催をオンラインでも視聴できる方式を史上初めて採用し、研究集会はほぼすべてのプログラムをオンラインで実施しました。

 開催直前の8月20日に兵庫県で緊急事態宣言が発令されたことから、会場となった神戸学院大学ポートアイランド第1キャンパスでは、感染予防に最大限の注意を払ったうえで4日(土)の開会式、定期総会、孫福賞授賞式、及び基調講演の各プログラムを実施。実際の来場者はコロナ禍以前より激減し、まるでオリンピックの無観客開催の様相を呈していましたが、いずれもオンラインで会員に同時中継され、委任状を提出していた会員のうち最大時170人以上が視聴していました。
 初日のワークショップ以降はすべてオンラインで実施され、事前に申し込んだ338名(新規入会者36名を含む)が、主に自宅などからアクセスして参加しました。2日目の研究・事例研究発表では、所用のため乗車中の新幹線の中から視聴する会員もいて、新しいスタイルでの研究集会らしさを感じさせました。

 初日のオンライン懇親会は、新しく選出されたばかりの笠原喜明会長(東洋大学)からの挨拶に始まり、2回のグループ別懇談の後に、来年度は東京・武蔵野市の成蹊大学を会場校として開催することが発表されました。新型コロナウイルスの状況が1年後にどうなっているのか、現時点では全く予測できませんが、オンライン開催の利便性を実感しつつも、来年こそは対面式のプログラムも少しずつ復活していることを願う声が、参加者の中から多く聞かれました。

  • URLをコピーしました!