(関東地区研究会)2020年度 第4回 関東地区研究会 開催報告 21-06-26

■テーマ: 大学職員ビブリオバトル・オンライン「大学職員として参考になった図書等を通じた読書会」(ビブリオバトルとは?→http://www.bibliobattle.jp/)
■開催日時:2021年6月26日(土)13時50分~16時15分オンラインのライブ開催
■共催:学事研究会、教育マネジメント研究会
■参加人数:計11名(試行的に世話人中心の会とした)

1. 開催概要
 これまで、関東地区研究会世話人の間では、研究会開催を通してアウトプットする機会を設け、各自の資質向上としてインプットするよう様々な学びを通して、研究会開催や実務遂行に繋げてきた。 その一環としてこの度、世話人による「読書会(大学職員ビブリオバトル・オンライン)」を6月26日に開催した。
  今回、関東地区研究会の主催ではあるが、学事研究会と教育マネジメント研究会にも共催頂き、当日は両会の代表世話人にも出席頂いた。
 当日は、通常の研究会と異なり参加型企画としつつも、より気軽な形として、一人5分程度のオススメ本等の発表を語り合い、皆さんから頂いた情報も交えながらの緩やかな語り場を目指した。
 当日は7人が発表した。「大学職員として参考になった図書等」というテーマでありながら、刊行時期は昭和25年~令和2年と幅広く、系統、ジャンル、固さ・やわらかさも様々だった。少人数の参加者ではあったがその分双方向コミュニケーションの多い研究会となった。会では、共通のキーワードとして「寄り添う」「おせっかい」「チーム力」に集約していき、会の最後には、参加者間で「一つの大学職員像」を共有した感覚があった。
 事後アンケートでは、「シェアされた内容から実践的な学びを多く得る事ができた。特に、
少人数で、発表と質問の時間がとれたことで、各発表者の意図が良く伝わり、やり取りが充実していた」「推薦図書などを通じて大学職員として日々関心を持っていることを知ることができ、大変参考となった」「参加者は多くはないものの、その分たくさんの人の意見を聞くことができた」といった感想が寄せられた。
 ビブリオバトルでは会の締めくくりに、最も多くの人が読みたくなった本・観たくなった映画として「チャンプ本」を選ぶルールがある。今回は「お探し物は図書室まで」が選ばれた。本屋大賞2021にノミネートされた作品でもあり、ご興味のある方はぜひご覧いただきたい。
 文化庁が行っている「国語に関する世論調査(平成30年度)」によれば、1か月に1冊も本を読まない人は約半数の47.3%を占める。今回、試行的に実施された読書会であったが、「本」を通してのコミュニケーションには、日常的な会話では得られない様々な示唆が含まれ、実務に活かせる学びの機会となり得ると感じた。今後も、柔軟な形で読書会の開催ができればと思う。

2.紹介書籍等(大学職員として参考になった図書等)
・発表書籍等
「香港と日本 -記憶・表象・アイデンティティ」銭 俊華
「渋沢栄一と論語と算盤」齋藤 孝
「消えゆく「限界大学」私立大学定員割れの構造」小川 洋
「今の日本」小泉 信三
「ドラえもんを本気でつくる」大澤 正彦
「お探し物は図書室まで」青山 美智子
「マネーボール」ベネット・ミラー監督 ブラッド・ピット主演

・チャンプ本
「お探し物は図書室まで」青山美智子

(発表者による紹介文:大学職員が学生対応する際にも付録が必要ではないだろうか。学生が話していることが真の目的ではないかもしれない。機械的な回答だけではなく、余白のある余裕のある対応ができているのか。自問したくなる小説である。)

・その他紹介書籍等
「すべての知識を20字でまとめる 紙1枚独学法」浅田すぐる
「失敗の本質」戸部 良一 、寺本 義也 、 鎌田 伸一 、 杉之尾 孝生 、
   村井 友秀 、野中 郁次郎
「大学職員のための人材育成のヒント: 失敗事例から学ぶケースワーク
   28の 視点」 澤谷 敏行 、河口 浩 、五藤 勝
「キャンパスの生態誌  大学とは何だろう」潮木 守一
「静かなる改革者」”デブラ・E・メイヤーゾン、北川 知子訳”

・ドラマ
「今ここにある危機とぼくの好感度について」
【作】渡辺 あや 【語り】伊武 雅刀 【主演】松坂 桃李

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