2018年度第5回(通算59回)中国・四国地区研究会(共催:教育ネットワーク中国)「大学における将来構想をともに考える-地方大学が地方都市とともに生き残るために-」

西國真一
2020/01/30

日時:2019年5月25日(土)13:30~17:30
場所:エリザベト音楽大学

中国・四国地区の大学職員を中心に78名の参加のもと、特別シンポジウム2018-2019年度第5回中国・四国地区研究会「大学における将来構想をともに考える-地方大学が地方都市とともに生き残るために-」を開催した。

第1部、玉上氏には「地方大学の活性化」と題して、地域連携プラットフォームと教育の質保証を中心に、事例を交えて社会の変化に対応した大学のあるべき姿、国の施策や補助金の動向についてご講演いただき、大変興味深い内容であった。続いて、焼廣氏には地方大学の現状や課題などについて、マインドマップの手法を用いてご講演いただいた。アンケートやクイズを盛り込み、クリッカーを使用してフロアを巻き込んでお話しされ、参加者の学びに繋がった。

第2部では、村上氏、松原氏の話題提供の後、オピニオンシートを使ってフロアから寄せられた他大学との連携や中四国地区のプラットフォームづくり、大学の独自性(特色)と質保証等の質問について、各パネラーのご意見により、議論が進められた。
最後にモデレーターの林氏から「パネラーの皆さんが大学職員だったら、自大学が生き残るために何をするか」との質問があり、次のような意見が述べられた。
・プラットフォームづくりに力を入れたい。1つの大学だけでフルスペックを整えるのは難しい。だからこそ、連携が重要である。また、世界で戦える大学を目指すのであれば、世界基準の事務組織をつくらなければならない。そのためには、職員の仕事も変えていかなければならず、教職協働も必要。大学運営を支えるのは事務組織である。
・大社(大学と社会)接続。地方大学が地方都市と生き残るために何に力を入れるか考える。地域の方と一緒に、地方で生き残る大学をつくるという発想で動く。
・マッピングを始める。大学としての強みを探す。社会と大学との意識の差を埋めていくことも大切。
・学外の協力者であるパートナーを探す。自分、自大学だけで抱え込まない。

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