2024年度第1回 大学行政管理学会・近畿地区研究会開催報告書

◯開催日時 2024年6月1日(土)14:00〜17:00
◯開催場所 関西大学梅田キャンパス7階 701教室
◯参加者数 21名(会員:6名、非会員:15名) ※役員(事務局長・理事)8名除く
◯テーマ 「若手職員交流会」
◯話題提供 野中常務理事(関西大学)

◯開催記録
1 開催趣旨とスケジュール説明、開催挨拶
 研究会の開催にあたり、進行を務めた大森理事(関西学院)から、今回の研究会の開催趣旨とスケジュールに関する説明を行った後、引き続き、野中常務理事(関西大学)から開催挨拶を述べた。両名からは、特に今回の研究会のテーマが「所属組織を越えた若手職員の交流を深める場」であることに触れ、コロナ禍の最中に就職された方などは、交流する機会自体も限定されていたことも含めて、今回の研究会をきっかけに、ネットワークの構築に繋がると期待している旨を述べた。

2 イントロダクション(キャリアパスに関する話題提供)
 今回の研究会は若手職員の交流を深めることを主たる目的としているが、グループワークに入る前に、グループワークの話題に繋げることを目的に、イントロダクションとして、野中常務理事から、若手職員に資する内容として、次の3点を中心にキャリアパスに関する話題提供の時間を設けた。
(1)キャリアとは?
 キャリアパスに関する具体的な話に入る前に、そもそも「キャリア」とは何かについて、厚生労働省や日本キャリア開発協会が提示している定義について説明を行った。
(2) キャリア・アンカーとは?
 エドガー H. シャインが提唱した「キャリア・アンカー」(ほんとうの自己を象徴する、コンピタンス(有能さや成果を生み出す能力)や動機、価値観について、自分が認識していることが複合的に組み合わさったもの。)を取り上げて、参加者に8種類あるキャリア・アンカーのどの種類に当てはまるかを理解してもらうために、40問ある自己診断評価表を提供し、実際に自己診断に取り組んでいただいた。
(3) 自己管理の大切さ
 これから益々職場の中心として活躍するであろう若手職員に対して、キャリアを築いていくためには、まずは自己管理が大切であることに触れ、主に次の3点を述べた。

   ① さまざまな自己管理(体調、時間、感情、働く意欲)
   ② さまざまな課題への対応(脱・完璧主義、ストレス、仕事の断り方、相談)
   ③ 自身のキャリアの管理(自身に責任を持つ、目標・価値、学習、ワークライフバランス)

3 グループワーク
 グループワークは休憩を挟んで1時間ずつの2ターム行った。それぞれのタームにテーマとキーワードを提示したが、時間配分はそれぞれのグループに任せることとした。なお、各グループ(5グループ)には、それぞれ近畿地区理事がファシリテーターとしてグループに加わった。
  ① 前半のテーマ:「お互いのことを知ろう!」
           キーワード:自己紹介、担当業務の紹介、参加動機、
                 業務で課題に感じていること 趣味・特技
  ② 後半のテーマ:「あなたが大切に思っていることは?」
           キーワード:キャリア・アンカーの共有、仕事や人生の中で何が大切か
                 今後やりたい業務、どのような事務職員になりたいか
  グループワークは、各グループともに話題に尽きず、大いに盛り上がっていた。

4 まとめ
 グループワークの後、各グループでどのような話題で盛り上がったかなどについて、全体に共有する時間を設け、各グループから代表1名に発表していただいた。各グループともに、キャリアに関する自身と他者との考え方の違いなどについて意見交換できたことに加えて、これからどのような事務職員になりたいかについて、語り合う有意義なグループワークであったと考えられる。
 時間の都合上、まとめを行う時間はなかったものの、各グループからの発表が大変有意義なものであったことから、各グループからの発表をもって、まとめに代えることとした。

5 案内、閉会挨拶
  最後に、JUAMの活動の紹介を行うとともに、今後の近畿地区研究会及び関連イベントの案内を行った。

6 懇親会
 研究会終了後、場所を変えて懇親会を開催した。今回は参加者のほとんどが懇親会へも参加していただき、研究会でのグループのみならず、参加者同士の交流が深まる機会になったと思われる。中には二次会へも参加したという参加者もいたことから、一定の交流が深まったものと感じられる。

以 上 

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