◆投稿者 鈴木 峰子(北星学園大学)
◆開催日時 2025年12月6日(土)13:30~17:.00
◆会 場 北星学園大学 A605教室
◆参加者数 41名 *世話人含む
◆全体テーマ 大学の組織力を高める① ~自己研鑽は業務に活かされているか~
◆プログラム
13:30 開会
13:40~15:00 事例報告
報告1.自己研鑽から得た気付きと業務への取り組みについて
報告2.担当業務における改善工夫とその背景について
報告3.管理職が考える自己研鑽・研修と組織力の関係について
15:15~15:45 パネルディスカッション
15:50~16:45 グループディスカッション
16:45~ クロージング
・全体まとめ/感想共有
・北海道地区研究会(第16期)当面の活動について
17:00 閉会 *移動後、18:15から情報交換会
◆概要
16期体制となったことを機に、「大学の組織力を高める」を当面の共通テーマとして設定しています。今回はその1回目として、大学職員の自己研鑽や自主的な学びが、実際の業務や組織に活かされているのかを問い直すとともに、活かされていない場合には、どのような仕組みや支援が組織力の向上につながるのかを考える機会としました。当日は道内外の国公私立大学から41名が参加し、「自己研鑽は本当に仕事に役立っているのか?」という永遠のテーマに向き合い、世代・所属・職位を超えた”学びの化学反応”があちこちで起きる、大変熱量の高い時間となりました。
以下、事後アンケートによる参加者の感想とともにご報告します。
【事例報告】
“自己研鑽のリアル”を、中堅・若手、ベテラン、管理職といった異なる世代・立場から、多角的に共有いただきました。
◇報告1
「やらされ感から楽しさへ。自己研鑽が仕事の景色を変えた瞬間」
北海道医療大学 薬学課 岡山 聖 氏/学生支援課 土橋 幸 氏/人事課 畑野 成美 氏
それぞれ大学職員になった経緯や配属部署は異なりながらも、若手から中堅へ成長する過程で、仕事の“やらされ感”が“楽しさ”へと変わっていく瞬間について語られたお三方。アンケートでは、
「モヤモヤが自分だけじゃないと励まされた」
「楽しさスイッチを信じて頑張ろうと思えた」
「3〜4年目、10年目が、気持ちの切り替わるタイミングになりやすいと感じた」
「女性・中堅世代の考え方を聞けるよい機会だった。北海道の大学職員として盛り上げてほしい」
など、共感や勇気づけられたという声が数多く寄せられました。
◇報告2
「酪農学園大学における高等教育修学支援状況の推移 -2022~2025データから2つの仮説を導く-」
酪農学園大学 教育センター学生支援課 永田 恭之 氏
冒頭で、「夫婦ともに大学職員で、家事全般を自分が担当している」と自己紹介をされた永田氏。データ分析とDXを駆使して次々と業務改善を進める姿勢は、多くの参加者に強烈なインパクトを与えました。
「担当外のDX化を“趣味”と言い切れるのはとても強い」
「知識やスキルのある方は多いが、思考がしなやかだからこそ、この結果を生み出せていると感心した」
「使命感ではなく“面白いから”やっている、という言葉が刺さった」
「スキルを活用して自己肯定感の向上と組織への貢献を達成していて、個々人のスキルアップが組織のアップデートに繋がる良い例」
「スキルが高くワークライフバランスもしっかり取っていてすごい。仕事と家庭の両立講座も行ってほしい」
「“遊び心こそが成長のPower”という言葉を胸に頑張りたい」
など、レベルの高いスキルを磨きつつ、自己研鑽を“自分ごと”として楽しむ姿勢が強く支持されました。
◇報告3
「日本私立大学協会北海道支部における研修改革と北海道科学大学における自己研鑽・研修の現状について」
北海道科学大学 総務部次長 竹腰 敏志 氏
私大協北海道支部の研修委員としても活躍されている竹腰氏。管理職の立場・視点から、組織力向上と自己研鑽や研修のあり方について語られました。
「管理職刷新の話が印象的で希望が持てた」
「“無知は罪なり”でのぶった切りは爽快でした」
「組織の発展のためにはコンフリクトも恐れないという姿勢はインパクトが強かった」
「自己研鑽は個人の裁量に委ねられ評価しづらい分野。成果やアウトプットの在り方も難しい中で、大学の課題と向き合いながら先導されてきた経験は非常に示唆に富むもの」
「多くの点で感銘を受けたが、特に失敗談についての話が印象に残った。貴重な実体験を伺うことができた」
といった声があり、「管理職の本音を聞ける貴重な機会」と高い評価を受けました。
【パネルディスカッション】
モデレーター:桐山 城太郎 氏(北星学園大学)
パネリスト:畑野 成美 氏、永田 恭之 氏、竹腰 敏志 氏
参加者からの質問も挟みながら、モデレーターの軽快な進行と登壇者の本音が交差しました。参加者からは
「モデレーターの質問がとても的確で、より踏み込んだ内容を伺うことができた。」
「進行役の話の引き出し方が上手で、聞きたいことをそのまま引き出してくれた」
「事例報告を聞いた段階では気付かなかった視点や関心を掘り下げられ、有意義で学びが多かった」
「3名とも今のままではよくないと思っていた時期があって、そこから変わろうと行動したことが共通点。今の自分にも必要なことだと思う」
などの感想が多く、それぞれの立場から考える「自己研鑽」や「上司や組織の在り方」についての考えを深めることができました。

【グループディスカッション】
事例報告及びパネルディスカッションを切り口として、それぞれの課題や悩みを共有しました。多くの方と意見交換ができるように途中でグループを替え、前半は同世代、後半は世代/職位混合で編成しています。
*年代内訳:20代13名、30代12名、40代11名、50代以上5名
「同世代の悩みが共有できて良かった」
「1回目(同世代)と2回目(職歴・役職混合)で話題となる内容が異なり、多様な立場の人の考え方を聞けて面白かった」
「国公私立大ともに若手職員が多く参加していることに驚いた」
「所属や世代が違う方の率直な意見を聞けるよい機会だった」
「もっと話したかった!」
など、世代や職位を超えて充実した意見交換ができたという声が多数寄せられました。

【クロージング】
参加者から感想を共有していただいた後に、「自己研鑽、組織の研修制度、評価や育成制度の3つがうまく作用し、効果的に運用されることで組織力が向上していくのではないか」ということを本日のまとめとしてお伝えしました。その後、当面の活動予定等をお知らせし、前会長の杉原氏からコメントをいただきました。
また、終了後の懇親会にも27名の方が参加してくださり、研究会以上にフランクに交流が深まりました。

その他、アンケートでは以下のような感想が多く寄せられました。JUAMへの入会を検討する旨や運営への温かいメッセージも多く、今後の企画への励みとなりました。
「狙いが明確で、参加者の共感を呼ぶ企画だった」
「北海道以外からの参加者もいてよかった。北海道から地方へ参加するのも面白そう」
「進行・企画が素晴らしく充実した有意義な時間が過ごせた。これからもできる限り参加したい」
「若手・中堅・管理職が一緒に学ぶ場は貴重」
「初めて参加したが、このような学びの場を今後も続けてほしい」
「正式な場では言えない話題があがるのは懇親会ならでは。参加してよかった!」
今回の研究会を通して、自己研鑽は個人のためだけではなく、組織の力を底上げする大きな要素であることがあらためて示されました。何より、参加者された皆さまの感想から見えてきたのは、世代や立場を超えて学びたい気持ちや学びの成果を共有することも、組織力だということです。
「学ぶ職員がいる大学は強い」という言葉を裏付けるような、熱量に満ちた時間となりました。ご参加いただいた皆さま、そして事例報告にご協力いただいた登壇者の方々に、心より御礼申し上げます。次回も引き続きご参加いただければ幸いです。
北海道地区研究会 世話人
石黒 祐介(北海道科学大学)
三川 清輝(北海道医療大学)
鈴木 峰子(北星学園大学)
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*写真の使用については、参加者から承諾を得ています。
以 上
