2021-2022年度第1回中国・四国地区研究会を下記のとおり開催いたします。
このたびの研究会は、オンラインで開催いたします。本研究会への参加は、学会会員・非会員を問いません。
興味のある方は何方でも参加いただけますので、周知方よろしくお願いいたします。
記
◆開催日
2021年12月19日
◆時間
13:30~16:00(受付開始13:15~)
◆会場
Zoomによるオンライン開催
※ミーティングURL等は研究会前日までに申込者のメールアドレスにお送りします。
お申込みは1人1アドレスでお願いいたします。申込者以外とのURLの共有は控えてください。
◆内容
テーマ「学生を支援するには、何をすればよいですか?」
学生支援とは何か・・・。コロナ禍における様々な場面で、このような疑問をもった大学職員は少なくないだろう。一昨年度末からのおよそ2年間、刻々と変化する学生の状況を把握するだけでも苦労する中で、さらに危機的状況下にある学生への支援が求められてきた。コロナ禍以前とは違い、会えない中でどのように学生を支援するのか。多くの大学職員が悩んだことだろう。
翻って、コロナ禍以前の多くの大学は、「学生の自由」を売りにして、学生たちはそれぞれ自由にやりたい“こと”をやっていた。大学の中からみると当たり前のことを言っているように聞こえるが、ここで考えてほしい。「学生の自由」を謳いすぎるがために、いつしか「自由」が「放任」になってはいなかっただろうか。学生数の多い大学であれば、学生一人ひとりのやりたい“こと”を把握し、支援することは不可能に近い。しかし、「自由」が「放任」になることで学生の顔が見えなくなり、コロナ禍における学生の状況把握が一層困難になったとは言えはしないか。平常時、学生に対してどのような支援をしていたか。これが、危機的状況下における学生の行動を左右するのかもしれない。
では、学生を支援するとはどういうことか。学生の状況によって一概にはいえないが、「学生の諸活動や諸状況に対して、先を見据え、指導・助言すること」と捉えている方が多いのではないだろうか。辞書で「支援」と調べると、「力を貸して助けること」と書いてある。大学職員である私たちが通常考える「指導・助言する」支援と、辞書がいう「力を貸して助ける」支援とでは少し違うだろう。もしかすると、平常時の支援と危機的状況下の支援との違いといえるかもしれない。
私たちが、「支援」を「指導・助言すること」と捉える理由の一つとして、大学設置基準にある「厚生補導」が挙げられるだろう。辞書で「厚生」と「補導」をそれぞれ調べ、そこから厚生補導を表すと、「学生の生活が健康で豊かなものになるよう、正しい方向に教え導くこと」となる。私たちが学生に対する支援を「指導・助言すること」と捉えるのは、厚生補導の「正しい方向に教え導くこと」に起因しているのではないかと推察する。
このたびの研究会は、戦後の厚生補導政策からこれまでの学生支援政策の歴史を紐解き、これまでの大学職員がどのように考え学生を支援してきたのかを慮りながら、昨今のコロナ禍における学生支援の事例を学び、私たち大学職員がこれからとるべき行動や学生を支援するための仕組みづくりの糸口を探りたいと思う。
13:30~ 開会
13:40~ 講演「戦後日本の学生支援とは何か-「厚生補導」の制度改革と理念・目的・担い手の歴史から-」(60分)
広島大学 高等教育研究開発センター 助教 蝶 慎一 氏
14:40~ 休憩
14:50~ 事例発表1「コロナ禍における学生の友人関係とコミュニケーション」(25分)
広島市立大学 企画室 特任助教 山咲 博昭 氏
15:15~ 事例発表2「学友会(学生自治組織)活動の支援から考えたこと」(25分)
広島経済大学 学務センター学生課 係長 西國 真一 氏
15:40~ 質疑応答(15分)
15:55~ 閉会
16:00~ 情報交換会(~16:30)
◆申込み方法
以下のフォームから必要事項をご記入の上、お申込みください。申込締切は、12月10日です。なお、フォームにご記入の所属大学・機関、所属部署・役職、氏名を当日配布の参加者名簿に掲載いたします。掲載を希望しない場合は、備考欄にその旨ご記入ください。
◆申込み先
https://forms.gle/yR5WPm81mFkdmykZ9
◆その他
問い合わせ先
広島修道大学財務課 木村太祐
電話番号:082-830-1107(直通) FAX番号:082-830-1325
e-mail:cyugokushikoku(at)gmail.com (at)を@に変更してください。