2020年度第3回(通算64回)中国・四国地区研究会「大学の変革を担える職員になるために」

西國真一
2021/02/05

日時:2021年1月11日(月・祝)13:15~17:00
場所:オンライン研修(Zoom、Spatial Chat)

2021年1月11日(月・祝)、2020-2021年度第3回(通算64回)中国・四国地区研究会「大学の変革を担える職員になるために」を開催した。本研究会は、オンラインにより実施し、全国各地から97名の参加があった。
本研究会は、2020年12月5日に開催された関東地区研究会の企画を引き継ぐ形で実施した。コロナ禍という不安な状況を逆に変革の好機と捉え、それぞれが自律して力を発揮し、時代の流れをつくっていくことについて参加者に考えていただく機会とすることを継承している。
第一部では、「越境的学習:愛媛大学・大学連携SD事業の現場から考える」をテーマに愛媛大学 吉田 一惠 氏に講演いただき、続けて「高知工科大学キャリアガイド」の事例紹介として高知工科大学 福留 園子 氏の発表を聞いた。大学を越えた大きな枠組みであるSPOD「四国地区大学教職員能力開発ネットワーク」や高知工科大学の学内での取組みを中心に、ジェネラリストとしての広汎な素養に加え、スペシャリストとして特定分野の能力開発を行うことの重要性、一大学でも日常業務の中で実践できるSDのヒントなどが示され、自己成長とは何かを考える学びの場になった。
第二部では、大阪市立大学 塩川 雅美 氏がコーディネーターとなり、Zoom上でグループに分かれ、「私が考える越境学習」を参加者同士で議論した。コロナ禍により地理的縛りがなくなった今だからこそ可能な自己研鑽など、参加者が地域や所属大学を超えて意見交換できる最良の機会であった。
会の最後に、「自身の経験から思う大学職員の成長」をトークテーマに、一部質疑応答形式で、講師と参加者が一体となった知識や情報を共有することができた。
コロナ禍という危機的状況において、大学を動かしていくのはあらゆるボーダーを越え、目標に向かって協力する大学教職員の力である。担当、部署、職域、大学、国…、様々な垣根を越え、それぞれの力を生かし、より良い大学を目指し働く教職員が多い大学は、柔軟かつ迅速に対応し、ポストコロナにおいても存在意義を示すことができる。最終的には、参加者全員が明日への活力や意気込みを得ることができ、志を高くすることができる会であった。
なお研究会終了後には、任意参加で情報交換会を実施した。新たな取組みとしてオンライン交流ツール「Spatial Chat」を使用し、Zoom等のWeb会議システムとは異なる、オンラインでの自由な交流の新たな可能性を見出すことができた。

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