■投稿者 藤井哲彦(國學院大學・第13期事務局長)
9月5日(土)15時より、國學院大學渋谷キャンパス(東京都渋谷区)で第24回定期総会が開催されました。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、同時開催予定だった研究集会は史上初めて中止となりましたが、定期総会は一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び当会定款に基づき開催する必要があることから、会場を神戸学院大学(兵庫県神戸市)から変更して、規模も縮小しての実施となりました。
夏季に入っても依然として連日多数の感染者が報告される東京都内で安全に開催できるよう、会場では以下の措置を執りました。
また、大々的に研究集会を行う例年と異なり、会場校による大学を挙げての人的サポートがないため、会場設営と撤収、受付、誘導などの運営業務は事務局校所属会員と市ヶ谷オフィスのスタッフのほか、主として首都圏の大学に所属する当会理事、常務理事のみで担う異例の態勢を敷きました。
・事前に出席登録をしている会員のみ校舎内への入場可とする。
・受付担当者、会場内誘導担当者は任務中、フェイスシールドを着用する。
・校舎入口の受付と会場内の双方に手指消毒液を設置する。
・すべての来校者に受付で体温測定を行う(37.5度以上の方は入場不可)。
・すべての来場者に受付で緊急連絡先を申告していただく(万が一感染者が出た場合に速やかに連絡するため)。
・会場内ではマスクまたはフェイスシールドの着用を必須とする。
・ソーシャルディスタンスの確保のため、会場内座席は前後左右とも1人分以上空ける。
・会場の出入口2か所を入口専用、出口専用に分けて、人の流れが交叉しないようにする。
・マイクは1人が発言時に使用するごとに消毒する。
・檀上の着席テーブルは透明アクリル板で左右を仕切る。
会員の皆様に会場への出席を自粛していただき、委任状による参加を推奨するという定期総会のあり方は、前例のない特殊な社会状況下で安全に法令上・定款上の開催義務を果たすための、苦肉の方策でした。
このような形態で開催された定期総会において、審議事項は原案通り承認されました。次年度以降、同じ状況での開催が繰り返されないよう祈りつつ、当学会の歴史に刻まれるであろう特異な1日を記録する意味も込めて、以上を開催報告といたします。