西國真一
2020/02/27
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2019年12月20日(金)に、大学リーグやまぐち・山口大学主催 大学マネジメントセミナー2019 inやまぐち『大学マネジメントの新しい姿を求めて~第三の職種×教職協働~』を学内外から77名の参加者を集め、開催しました。本セミナーは、大学リーグやまぐち、山口大学の共同主催、大学マネジメント研究会、大学行政管理学会中国・四国地区研究会の共催で、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)における教学マネジメント強化のための研修の一環として実施されました。
基調講演では、まず、𠮷田富士江 大阪大学共創機構 産学共創・渉外本部 特任専門職員より、「社会の共感を得る大学マネジメントの新しい姿 ~ファンドレイジングが目指すもの~」と題して講演がありました。大学経営を取り巻く環境が一層厳しさを増す中で、財政基盤強化が重要であり、国から運営費交付金等に依存せずに、社会の共感を得ながら各種資金を獲得し、かつ、社会に研究成果や教育成果を還元する好循環の一役を担うファンドレイザーの役割のほか、大阪大学や地方国立大学でのファンドレイジングの取組紹介がありました。次に、平山喜雄 法政大学教育支援統括本部長・学務部長より、「大学職員から変える教学マネジメントの新しい姿 ~内閣府「地方と東京圏の大学生対流促進事業」等を通した教職協働~」と題して講演がありました。法政大学では、1970年代からの沖縄県との関わりを基礎に、内閣府「地方と東京圏の大学生対流促進事業」(東京から沖縄へ、沖縄創生のための課題解決型人材育成プログラム)の採択を受けて、法政大学、沖縄大学、名桜大学による短期フィールドワークや長期学生交流プログラムなどを構築し、教職協働を通して行っている取組紹介がありました。
後半では、林 透 山口大学 大学教育機構 大学教育センター准教授の全体進行のもと、シンク・ペア・シェアの手法で、ペアワークで対話した後、講師との質疑応答を通して全体共有を行いました。参加者からは、「学生のためにどのようなことをしていくべきなのか」「大学として、今やっていることをどのように社会に向けて発信しているのか」といった質問があり、改めて、学生のための大学マネジメントのあり方という究極のテーマに焦点が当たる結果となりました。