「第13回 大学のグローバル戦略シンポジウム」(UGSS2019)報告

第13回大学のグローバル戦略シンポジウム(UGSS2019)が2019年11月15日、金田淳一会長をはじめ当学会からも多数の会員が参加して、経団連会館国際会議場で開催された。UGSSは大学の実務者の学びの場、研究の場としての有益性から、当学会が第1回から共催している。
今年度のテーマは「大学のイノベーション創出力~成長投資と財務基盤がもたらす変革へのインパクト~」。イノベーション創出の強化・推進に向けた大学改革を俯瞰し、将来への成長投資と財務基盤がもたらす変革へのインパクトを展望した。
第1部の登壇者・講演者は以下の通り。

来賓挨拶 玉上 晃氏 (文部科学省大臣官房審議官(高等教育局及び高大接続担当))
基調講演 タン・キアン・ウー氏(シンガポール国立大学副学長)
    「NUSが挑む持続可能な財務基盤構築への変革シナリオ」
特別講演 チャールズ・A・ケネディ氏(カーネギーメロン大学最高投資責任者)
    「成長投資がもたらすCMUのイノベーション創出力」
UGSS×スペシャルトーク 松尾 泰樹氏(内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当))
    「科学技術イノベーションにおける大学の役割と社会的(投資的)価値」

第2部のパネルディスカッションでは、松尾泰樹氏にモデレーターをお願いし、第1部の講演者のほかに岩淵明氏(岩手大学学長)、吉本成香氏(東京理科大学常務理事(財務担当))、宮島英昭氏(早稲田大学常任理事(財務担当))も登壇。日本、米国、シンガポールの高等教育制度と科学技術政策を背景に、大学のイノベーション創出力を強化していくためには潜在的な協働主体を取り込むことの必要性を挙げ、参加者からの質問を交え、課題解決のための取り組みについて事例を踏まえ提示された。

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