大学行政管理学会 第78回九州・沖縄地区研究会 開催報告

■投稿者 前田 誠史・西南学院大学
■開催日時 2024年7月6日
■開催場所 熊本学園大学
■参加人数 34名
■内容  「大学の 『地域貢献』 を考える」
■概要
【会場校挨拶】 13:30~13:40
  熊本学園大学 西村明博 事務局長

【基調講演】 13:40~14:45
  「TSMC進出による熊本地域の変化に伴う人材育成や就職活動支援の現状や課題」
       齊藤 弘順 氏(崇城大学 就職部長・工学部機械工学科 教授)
まず、少子高齢化やデジタル社会の進展等に伴い、産業界が求める人材(財)像が徐々に変化している状況が報告された。
また、TSMCの熊本進出に関しては、熊本県内への経済波及効果が、今後10年間で6兆8500億円見込まれることや、崇城大学においては、地元・進出関連企業の活性化への貢献、技術者等の採用増加なども念頭に、実学主義に基づく実践教育に力を注いでいることが報告された。
別途、超売り手市場ではあるが、学生の就職イベント参加率やキャリア形成の意識が低い状況に苦慮していることが報告された。
最後に、【学生が身に付けるべき能力として「課題発見力&課題解決力」が挙げられるが、これは学生に対してだけでなく、そのまま教職員についても問われているように思えてなりません。(自己反省を込めて)】という重い言葉で講演を締めくくられた。

【話題提供】 14:50~15:55
(1)地域における多文化共生の現状
       前田 和則氏(公益財団法人 地方経済総合研究所 主任研究員) 
日本国内や熊本県の外国人受入れ現状、外国人との円滑なコミュニケーション促進ツールである「やさしい日本語」の具体例、視覚的に分かりやすい「UDフォント」の重要性などについて話をされた。
(2)大学の地域連携活動と職員の役割
   ―「地域連携プラットフォーム」改革総合6年連続選定を踏まえて―
       𠮷田 光太郎氏(学校法人熊本学園 企画課長補佐)
「大学開放・地域連携に関する政策」や「地域連携プラットフォームと改革総合プラットフォームの比較」などについて、自身の「日本私立学校振興・共済事業団」への出向経験等も踏まえ、話をされた。

【分科会】(グループ別意見交換) 16:00~16:40
【話題提供】の内容を踏まえ、「(1)多文化共生」については1グループ、「(2)地域連携」については2つのグループに分かれて、意見交換を行った。

【まとめ】16:45~17:00
3つのグループで行った「意見交換」について、全体発表を行った。

以 上

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