2024年AHEP(旧AUA)年次総会・研究集会への派遣会員募集について

大学行政管理学会会員各位

■配信者
国際委員会委員長 坂本 規孝

(一社)大学行政管理学会(JUAM) は、諸外国の高等教育をめぐる課題の調査および大学行政の管理運営に関する実践的研究を推進することを目的として、英国AUA(Association of University Administrators)との関係を構築してきました。AUAは1961年に設立された英国の高等教育団体で、本年9月にその名称をAssociation of Higher Education Professionals(AHEP)に改め、大学のみならず広く高等教育機関の専門職を対象として活動しています。
JUAMとAHEPの関係は、2003年度にJUAMからAUA年次総会・研究集会 (Annual Conference and Exhibition)に会員を派遣したことに遡ります。年次総会・研究集会に関しては、2005年度に”The Overall View of the Japanese Higher Education and the Role of University Administrators”と題するJUAMセッションを開催したほか、これまで継続的にJUAM会員を派遣しています。また、2005年9月に相互交流を奨励する覚書を締結したのち、2012年4月にはそれぞれの年次総会・研究集会に会員を相互派遣する内容を盛り込んで再締結しました。さらに、2011年秋と2019年11月には日本へのスタディ・ツアー(AUA Japan Study Tour)を受け入れ、相互の交流と理解の促進に努めてきました。

今般、次回のAHEP年次総会・研究集会が2024年3月24日(日)から26日(火)の期間で英国University of Warwickにおいて開催されることが発表されました。JUAMでは、例年どおり会員を派遣し、AHEP関係者との交流および英国を中心とする海外での大学運営を巡る最新状況についての理解を深めていただく研修機会を提供します。

つきましては、下記のとおり派遣者を募集しますので、JUAM会員諸氏の積極的なご応募を期待します。

◆内容
(1) 2024年AHEP年次総会・研究集会

2024年3月24日(日)~26日(火)の日程で、英国のUniversity of Warwickにて、開催される予定です。旅程については、往復の渡航経路等も含めて、派遣者自身で計画してください。なお、今後の新型コロナウイルスを取り巻く状況や、AHEP側の諸事情等により、開催日・開催形態などが変更となることもあり得ますので、ご自身で最新の情報を確認ください。(https://ahep.ac.uk/)

(2) 募集期間

本募集要項の公開日~2023年12月3日(日)23時59分(日本時間)

(3) 派遣者数・条件等

・応募者の中から選考により2名(上限)を派遣者として決定します。なお、応募者の中に派遣者として相応しい者がいない場合は、追加募集や派遣見送りの判断を行なう場合があります。

・派遣者には、報告書の提出など、下記(9)に記載する責務を負っていただきます。

・派遣決定者には、25万円を限度として派遣費用の実費相当額(参加費、渡航費、宿泊費)を補助します。

・原則として補助額を超える部分は全て派遣決定者本人の自己負担となりますが、本人の責に帰さない災害等により合理的かつ経済的な交通経路等の変更がやむを得ず必要となり、その結果、補助額の限度を大幅に上回る追加的な費用が発生した場合には,その追加的な費用の一部または全部について、国際委員会が別途負担することを特別に判断することがあります。

・前項と同様に本人の責に帰さない災害、感染症の拡大等による真にやむを得ない理由(AHEPによる開催中止決定、あるいは政府・自治体もしくは本人の所属先大学による英国への渡航・入国制限等の発令)によるものでない限り、派遣決定後のキャンセル・辞退に伴い派遣費用の一部または全部が発生した場合については,全て派遣決定者本人の自己負担となります。

なお、本派遣については、日本の外務省が発表する危険情報および感染症危険情報において、渡航時にいずれも英国がレベル1以下であることを実施の前提とします。したがって航空券や宿泊先の手配については、この点に留意のうえ行なうようにしてください。

・本派遣に伴う補助は、AHEP年次総会・研究集会参加に必要な経費に対してのみ行われるものですので、併せて英国の大学訪問を行なう場合など、通常経路・日程から逸脱する部分については補助の対象から原則除外します。派遣にあわせて、他の行動計画を検討している場合には、必ず事前に国際委員会委員長まで申告の上、事前了解を得てください。

・必要な場合は派遣決定者からの求めに応じて、JUAMから勤務先に委嘱状(出張願いの依頼状)を発行のうえ送付することができます。

(4) 応募資格

応募に際しては、以下に掲げるすべての要件を満たす必要があります。

・ 応募時に連続して3年以上のJUAM正会員としての加入歴を有しており、年会費の滞納が応募時においてない者。

・ 英国をはじめとする海外の高等教育事情について積極的に学ぶ意欲と姿勢を有している者。

・ 勤務先の了解を得て、AHEP年次総会・研究集会の全日程に参加可能であり、且つ、派遣時において当該勤務先にフルタイムにて就業中である者(休職、休業、欠勤中ではないこと)。

・ 本派遣を通じて得た知見や成果を、勤務先における今後の実務に何らかの形で還元できる立場にある事務系職員であること。

・ (9)に記載の「参加後の責務」を支障なく果たせる者。

なお、所属部署やこれまでの業務経験は不問です。国際交流・国際連携に関連する所属歴や業務経験がなくても応募いただけます。また、英語で十分にコミュニケーションが取れることが望ましいですが、応募の際の資格要件とはしません。大学の国際化の必要性を強く感じていながらも、海外の大学・機関等との業務上の接点に乏しい、とりわけ若手のJUAM正会員からの積極的な応募を歓迎します。過年度の派遣者からの再度の応募自体は妨げませんが、選考においては未経験者を優先します。

(5) セッションでの発表希望者に対する優先的取り扱い

AHEPでは、年次総会・研究集会におけるセッションでの発表者を募集していました。国際委員会では、JUAM正会員による、日本の高等教育情勢あるいはJUAMの活動内容に関するセッションでの発表を奨励すべく、セッションでの発表に向けてプロポーザルを提出済みである、Lead Presenterまたは Co-presenterとなるJUAM正会員本人が、当該年度のAHEP年次総会・研究集会へのJUAMからの派遣会員募集に初めて応募してきた場合は、選考において優先的に取り扱うこととしています。発表を申請済の場合は、応募時にお知らせください。

(6) 応募方法

所定の応募用紙に必要事項を記入し、2023年12月3日(日)23:59(日本時間)【期限厳守】までにメール添付で国際委員会委員長宛に提出してください。応募用紙は、国際委員会委員長にメールをして取寄せてください。なお、必要に応じて、追加資料等を求めることがあります。

(7) 選考

国際委員会及び常務理事会において選考を行ないます。選考結果は、2023年12月末までに応募者本人に対して通知します。派遣が決定した場合、勤務先の所属長より、派遣に関わる「承諾確認書」(所定書式)を提出していただきます。

(8) 派遣決定後の準備

AHEP年次総会・研究集会への参加申込、自宅から現地会場までの交通・宿泊などの手配・手続きは、すべて派遣者自身で行なっていただきます。JUAMが行なうのは原則として費用補助と勤務先への委嘱状送付(必要な場合のみ)だけとなります。

(9) 参加後の責務

① 報告書及び関連資料の提出
参加後、2024年5月末までに報告書及び関連資料をJUAM会長宛で提出していただきます。(提出先は国際委員会委員長)
報告書の内容には、AHEP年次総会・研究集会の目指す獲得目標やテーマを踏まえた上で、派遣者自身が自由に設定するテーマで調査・分析をした内容を含めてください。調査・分析に必要な資料収集やヒアリング等は、現地滞在中の活動に限定せず、現地で知り合った関係者に帰国後メール等で問い合わせるといった対応も可能です。
国際委員会は、現地での見聞を通して得られた知見に基づきつつも、単なる個人的な体験のレポートにとどまらない、様々な関連文献なども引用・参照したうえでの、一定の学術的価値を有するような報告書を強く期待します。つまり、①体験した事柄や見聞した事実の羅列にとどまるもの、②現地に行かなくてもインターネット等を通じて収集し得るような資料の内容などを纏めただけのものは、報告書として妥当ではないと考えています。AHEP年次総会・研究集会の趣旨・目的、テーマ、およびその背景にある英国の高等教育事情に対する調査・分析を十分に行なった上で、A4サイズ2枚程度の報告書として纏めて下さい。派遣者が複数名の場合は、共同作成(共著)による報告書でも結構です。

② JUAM定期研究集会での成果発表
原則として2024年度に、JUAM定期研究集会での成果発表をしていただきます。

③ JUAM学会誌への寄稿
原則として2024年度に、学会誌に報告の寄稿を行なっていただきます。

注)学会誌への寄稿には査読が行われます。事前に必ず大学行政管理学会誌規程、大学行政管理学会誌執筆要領、大学行政管理学会誌査読に関する取扱、過去の投稿等を確認のうえ、予めご自身がAHEP年次総会・研究集会に参加するにあたってのテーマ設定や報告内容の構想を立ててください。

④ その他
国際委員会への成果報告を別途求めることがあります。

(10) その他

AHEPという団体の性格上、特定の業務領域に関わるものを参加に際しての自己の研修テーマとして掲げることが必ずしも適当ではないことがあります。参加申込書の作成に際しては、過年度を含むAHEP/AUA年次総会・研究集会における各セッション等の内容を事前に十分確認の上、実際の内容との間に齟齬が生じない形になるよう、「志望理由」を記入ください。

《問い合わせ先・応募用紙の請求および提出先》
JUAM国際委員会 委員長 坂本 規孝(愛媛大学)
メールアドレス:sakamoto.noritaka.ew(a)ehime-u.ac.jp             
 (*送付の際は、(a)を半角アットマークへ換えてください)

以 上

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