「テーマ別研究会設置・運営要領」に基づかない組織として国際委員会担当常務理事及び
国際委員会委員長の了解のもとで国際委員会の中に「JUAM International Relations and
Research Team」(以下、「IRRT」という)を 2021 年に設置し、
第1期(2021年7月1日~2023年6月30日)としての活動を行なってきた。
このたび、第1期における活動実績を踏まえつつ、第2期(2023年7月1日~2025年6月30日)の
IRRTメンバーをJUAM 会員より広く募集する(なお、第 1 期メンバーの再応募も可とする)。
記◆内容
1 設置の背景
例年、学会の事業計画における重点課題の 1 つとして「グローバル化への対応」が
掲げられてきており、国際委員会でもこれと連動するような活動を展開してきた。
しかしながら、国際委員会としての活動の実態は、常設委員会としての限界性もあり、
英国のAUAをはじめとする海外の大学職員団体・組織等と学会組織全体との交流事業の
企画・推進に止まっており、海外の高等教育情勢や個別具体的な海外大学の動向にかかわる
調査・研究活動までは着手できていない状況である。
学会創立20周年記念事業として実施された「若手海外派遣事業」に参加した若手職員による
『若手海外派遣事業-海外大学調査研修-』研修報告書」に纏められた提言や、
第22回定期総会・研究集会において関東地区研究会と国際委員会が合同で開催した分科会
「大学職員とJUAMの国際化」の際にも今後の方向性が提案されたことを受けて、
この間国際委員会および担当常務理事、学会 3 役レベルで議論を継続してきた。
その結果、内部規則である
「テーマ別研究会設置・運営要領」にもとづく厳格な運営が求められ、制約条件が大きくなる
「研究会」ではなく、国際委員会内に新たに設ける「チーム」(Team) という、JUAM にとっても
新しい形態により設置することが望ましいとの結論に至った。
なお、このことは「チーム」であるIRRTの将来的な「研究会」への改組の可能性を
排除するものでは決してなく、IRRTは、新たな研究会を発足させる前の試行的な
プロトタイプとしての性格も有した組織であることも、併せて確認しておきたい。
2 活動内容及び期待される成果
1.IRRT の主な活動内容は、海外各国・地域の職員団体や大学等にかかわる調査および
情報収集活動、JUAMとの比較調査、国際連携の内容に関するJUAM会員へのニーズ調査の
実施、具体的な国際連携案の策定、調査および情報収集活動の結果を踏まえた研究、
さらにはその成果発信による JUAM 会員への還元などである。これらを通して、
JUAMのさらなる国際化の一助になることや大学職員のグローバル化対応能力の向上に
資することが期待されている。
2.国際業務経験や語学力の有無を問わず、比較的若手のJUAM会員同士が IRRTメンバーとして
活動することを通じて、今後の大学のさらなる国際化に対応できる実務能力やスキルを
涵養していくことを期待している。各大学では配置に限りのある「国際系の業務部門」
に直接は携わらない職員が、自主的なグループ学習のようなスタイルで、IRRTでの活動にかかわり、
その中で国際化対応に資する業務知識の習得や国際感覚の醸成を図り、延いては将来的に各大学の
組織の国際化にもリーダー的に貢献することができるような研修成果を挙げていくことを目指したい。
3.JUAM 会員校や大学コンソーシアム・地域プラットフォーム等の諸団体で実施されている、
グローバル化への対応(海外 SD 研修等)に関わる取り組みとの間で、必要に応じて適宜情報共有を行ない、
有機的に連携することも視野に入れることとする。また、国際委員会にとっても、
現在模索している英国のAUAに次ぐ新たな連携相手候補先の選定にも資することが期待される。
3 IRRT の概要
①IRRT の位置づけ
IRRTは国際委員会内に設置されており、IRRT は、海外各国・地域の職員団体等からの
連携打診の窓口となる国際委員会と密接に連携しながら、海外の大学(職員)事情の調査
および情報収集活動を継続的に担当する。
IRRT の活動範囲は多岐に亘るため、IRRT 内に Special Interest Group(以下 SIG)を
複数設けることで、機動的に活動することが可能である。なお、SIG の置き方は、例えば
欧米SIG、アジアSIG など、対象エリアごとに置くことや、学生支援領域、研究支援領域などのように、
専門領域ごとに置くなど、様々な形が考えられる。
なお、海外渡航を伴う活動においては、日本の外務省が発表する危険情報および感染症危険情報において、
渡航時にいずれもレベル1以下であることが実施の前提となる。
②IRRT の形態
メンバーの互選により、正会員であるメンバーの中からチームリーダーと副チームリーダーを
それぞれ選出する。チームリーダーと副チームリーダーは協議のうえで、
「Special Interest Group」を設置し、各グループに必要なメンバーや活動予算を割り当てる。
それぞれのSIGにおいては、チームリーダーや副チームリーダーからの助言や支援を必要に応じて受けつつ、
自主的に活動計画を立て、これを主体的に実行していくことが望ましい。
チームリーダー(1 名) | IRRT メンバー全員をまとめつつ、国際委員会との連絡調整において中心的な役割を担う。国際委員会の委員を兼務することが望ましい(ただし、兼務を前提条件とはしない)。 |
副チームリーダー(1〜2 名) | チームリーダーを補佐しつつ、実際の IRRT としての活動の中核となる。 |
Special Interest Group (SIG) | IRRT の中に、担当する活動課題や調査・情報収集の対象・テーマ・専門領域に応じた複数の「Special Interest Group」を置く。各グループメンバー内の互選により、各グループにはグループリーダー1 名を置く。なお、グループリーダーと、チームリーダーおよび副チームリーダーの兼任は妨げない。 |
③活動予算および各種義務など
(1)IRRT の活動予算は、国際委員会の予算の一部を充当する。
(2)チームリーダーおよび副チームリーダーは、国際委員会に対して IRRT の活動状況および
予算執行状況を定期的に報告する義務を負う。また、国際委員会に対しては活動予定計画を作成のうえ提出する。
なお、国際委員会においては、IRRT と国際委員会間の連絡調整の窓口を担う国際委員会委員 1 名を別途任命する。
(3)上記の定期的な報告義務等を除き、原則として IRRT 独自に調査および情報収集活動を行なうことができる。
ただし、海外各国・地域の職員団体等と JUAM の間での新たな国際連携を実施する際には、国際委員会を通じて、
必要な事前審議およびJUAMとしての承認を要するものとする。
(4)IRRT は、適切な形で、その活動の成果を JUAM 会員全体に対して定期的に発信するものとする。
たとえば、各地区研究会をはじめとする既存の研究会との共催による研究会等の開催
(ICT を活用したオンライン開催も含む)や、学会誌への投稿などもあり得る。
4 募集要項
応募資格 | ・JUAM 正会員または学生会員であること(語学力や国際業務経験の有無は問わない) ・他の IRRT のメンバーと協調して活動ができること |
任期 | 2年間(2023年7月1日~2025年6月30日) ※任期終了後の再応募も可能とする |
応募期間 | 2023年3月13日(月)~2023年4月20日(木) |
応募方法 | (1)応募方法 必要な提出書類をメールに添付して以下の応募先まで送信。 (2)応募先メールアドレス E-mail:tkataoka@st.ritsumei.ac.jp ※件名を「IRRT(第2期)メンバー応募」としてください。 (3)提出書類 ・応募フォーム(所定書式) |
選考方法・ 選考方針 | (1)選考方法 以下の選考方針に基づき,国際委員会が選考します。選考結果はすべての応募者に対して通知します。 (2)選考方針 ・多様な属性や専門分野のメンバーで構成されるようにする。 ・活動の研修的意義の観点からも、メンバーの全国性を担保しながら、比較的若手の会員がメンバーの多くを占めることが望ましい。 なお、自由応募だけでは十分な数のメンバー候補者を集めることができなかった場合は、JUAM役職者による推薦等を行なうこともあり得るものとする。また、既に国際委員会の委員である者や、IRRTの第 1 期のメンバーが再応募することは妨げない。国際委員会の委員との兼務についてもこれを認める。 |
第2期 IRRT 発足後の予定 | (1)キックオフ・ミーティング(オンライン)に参加する 第 1 期メンバーからの引継ぎ、国際委員会との懇談を含む (2)第 2 期における活動方針、役割分担,活動内容について意見交換を行う (3)活動予定計画書を作成し,国際委員会に提出する (4)期間中は四半期ごとに、活動報告書を遅滞なく国際委員会に提出する 【2023年】 3月13日 募集開始 4月20日 募集締め切り 4月下旬~5月上旬 メンバー選考・決定 5月中旬 キックオフ・ミーティング(オンライン) 6月中旬 活動予定計画書提出締切 7月1日~ 活動開始 |
その他 | (1) IRRT の活動は無報酬。交通費等は規定にもとづき国際委員会の予算の範囲内で執行が可能。 (2)出版物や研修教材の著作権は、大学行政管理学会への帰属となる。 |
◆主催者
国際委員会委員長 片岡龍之