大学改革研究会 第2回 合宿企画 開催報告

日 時 : 2025(令和7年)年 5月 17日(土)~ 18日(日)
会 場 :九州産業大学 N棟1号館4階N404A教室
参加者: 13名 【協力:株式会社ウィルフリート】

◆内容
「レゴシリアスプレイ」を用いて、合宿メンバー間の相互理解を深めながら、これから目指す「大学職員」としての未来と大学改革研究会の結びつきを考える。

◆到達目標
・「大学職員への想い」を自己理解と相互理解によって改めて考え、自身が目指したい「大学職員像」を 語ることができる。
・大学改革研究会が掲げるMVVの視点を参考に、自身の目指す「大学職員像」の実現に向けて説明することができる。


大学改革研究会(以下、研究会)では、2024年に活動20周年を迎えたことを記念し、第1回目の合宿企画を実施しました。その際には研究会のこれまでを振り返り、さらにこれからの研究会のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を全員で検討し、具体的なアクションプランを設定して活動を進めてきました。

あれから1年…大好評であった合宿企画の2回目を2025年5月に実施しました!
そして今回は昨年の定期総会・研究集会でのWSで反響の大きかった「レゴシリアスプレイ」を活用した、『(名付けて)大学改革研究会 レゴシリアスプレイ合宿 』を行いました。(レゴシリアスプレイとは…??の方はこちらをご参照ください)

今年は福岡県の九州産業大学を舞台に、2日間かけてメンバー間の相互理解を深めながら、これから目指す「大学職員」としての未来と研究会の結びつきを考えました。
自分たちの考えや想いを全て「レゴ」で表現してそれを相手に伝える、これがレゴシリアスプレイなのですが、これって楽しそうでかなり頭を使います!(子どもの頃は繋げて作ることをただ純粋に楽しんでいたのに…笑)

〈様々な「お題」に対して、レゴを使って形にしていきます。〉

レゴ一つひとつの色や形にも意味付けを行い、自分が大事にしている想いや考えを表現するべく、全員が試行錯誤しながら作品と向き合います。

そして、想いを込めて作ったその作品について、熱く語りながら意見交換を行いました。おもしろかったのが、同じパーツを使っていてもまったく異なる意味合いで表現されるなど、製作者の個性や見え方にも様々な発見がありました。
(工夫を凝らしたすごい作品あり、おもしろ作品ありで、歓声や笑い声が絶えませんでした!)

〈語る、語る!とにかく、自分が作った作品に対して熱く語ります!〉

〈話を聞く側も、熱い想いや独自の視点に驚かされたり、笑わされたり…〉


レゴシリアスプレイの特徴として、『多角的に意見を捉えることができる』という点がおもしろみの一つです。グループディスカッションやワークショップでよくある形としては、「模造紙(PC上であればコミュニケーションボードツールなど)に意見を書いた付箋を貼り付けて、近いものをグループ分けする」というのがあるかと思いますが、あくまで机上や画面上の一方向でしかその内容を捉えることができません。
レゴシリアスプレイはブロックで作るため、360度からその意見を捉えることができ、例えて言うと前から見るのと後ろから見るのでは作品の見え方が違うということがあります。見る人の角度によっては製作者が意図していないような見え方にもなり、それをフィードバックすることで製作者にも新しい視点(考え方や気づき)が生まれます。


こういったレゴシリアスプレイの最大の特徴を活かしながら、『自己理解』と『相互理解』を深めるワークショップを2日間かけて実施し、深めることができました。

〈「作る(創る)」と「語る」を繰り返しながら、『相互理解』を深めました。〉


最後には、メンバー全員のレゴ(想い)を繋ぎ合わせた「大学改革研究会の在りたい姿」を完成させることができました!昨年の合宿時に設定した研究会のMVVを理解した上で、参加者それぞれが「なりたい大学職員の姿」を共有することで、今回の目標が達成できたのではないかと感じました。

同じ想いや似ている考えを繋ぎ合わせることでさらに意識を高めることができ、自身が課題に感じていることを他者の得意と繋ぎ合わせることで解決に結び付くきっかけを見つけることができるなど、「大学改革研究会の在りたい姿」が完成した時にはこの作品から「共通認識からの切磋琢磨できる姿」や「相互で助け合える姿」など、研究会の中で自分だけではないメンバー間での協同する姿を想像することができました。

そしてそれは、研究会という場所が私たちの『ウェルビーイング』を向上させ、その中で活動する私たちが研究会の『ウェルビーイング』を創り上げているという新しい好循環を生み出しているということを実感できた素晴らしい合宿となりました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。


★★★お知らせ★★★
この記事をご覧になった方で、レゴシリアスプレイを使ったワークショップなどをやってみたいなと思った方はぜひご連絡ください!
本研究会でもこのレゴシリアスプレイを活用したワークショップの展開を検討しておりますので、ご興味があれば共同実施などでもぜひ!

※実際に大学内でのSDやFD、学生のグループワークなどでこのレゴシリアスプレイが活用されている例が増えています。

大学改革研究会
後藤仁(四條畷学園大学)

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