北海道地区研究会 第11回若手職員研修会 開催報告

◆開催概要
日 時:2025年6月28日(土)13:00~16:30
会 場:北星学園大学 A303教室
テーマ:「大学で働く」を知ろう
参加者:32名(世話人・企画グループ・話題提供者9名含む)

 北海道地区研究会では、若手職員の育成と交流を目的とした第11回若手職員研修会を開催しました。今回のテーマは『「大学で働く」を知ろう』。道内国公私立大学や関係団体から24名が参加し、初夏の札幌にフレッシュな空気が流れる、活気ある1日となりました。

◆企画のねらい
 本研修会は、本地区の中堅会員が中心となって立ち上げた勉強会企画グループが企画しました。若手のうちに身につけておきたい知識や能力を共有するとともに、大学職員としての業務の幅広さと奥深さを感じてもらうことを目指しています。

◆第1部:話題提供
 道内4大学の中堅職員から、日々の業務や他部署との連携事例について率直にお話いただきました。実務の現場での気づきや工夫が語られ、新卒や転職して日の浅い職員にとっては、自分が担当している業務以外にも目を向けるきっかけに、話題提供者にとっても日常を振り返る貴重な時間となりました。
 ・熊野 枝里香 氏(酪農学園大学 総務課) 
 ・畑野 成美 氏(北海道医療大学 経営企画部人事課)
 ・山畑 順 氏(北海道武蔵女子大学・短期大学 学生支援課学生係)
 ・管沢 花 氏(北海道科学大学 学務部教務課)

①熊野氏                            ②畑野氏

③山畑氏                            ④管沢氏

◆第2部:グループワーク
 グループワークでは、以下の流れで意見交換を行いました。

 ・話題提供を受けての感想共有
 ・各自の担当業務の紹介
 ・事例(例:大学案内の制作、新入生オリエンテーションなど)をもとに、連携の方法を検討
 ・他部署と連携して挑戦してみたいことの共有

 休憩時間には世話人三川氏によるAI活用ミニコーナーも挿入され、想像力を刺激するような話題が加わったことで、グループ内のディスカッションもより活発になりました。

◆参加者の声
 新卒者や中途採用から間もない職員が多く、大学職員としての「研修会」が初めてという参加者が半数以上でしたが、終了後には以下のような前向きな感想が多数寄せられました。

 ・「初参加だったので、良い意味で軽い雰囲気で安心した」
 ・「同世代が多く、大学職員として働く中での疑問点について共感できるものがあり、とてもよかった」
 ・「他大学の課題や、事務職員としての働き方を初めて知ることができた」
 ・「研修内容が有意義だったのはもちろん、他校の方と関わるきっかけになったことがよかった」

 初めてでも参加しやすい雰囲気づくりに努めたことで、安心感と学びの両立が図られたようです。それぞれの大学に戻ってからも、この日の気づきが長く息づいていくことを願っています。

◆まとめ
 今回の研修会の企画運営は、かつて若手研修会に参加していた中堅世代が中心を担っており、「あの時の学びを、今度は届ける側に」という流れが生まれつつあります。事前準備や当日の段取りなど手探りの部分もありましたが、企画側にとっても大きな学びのある機会となりました。
 このような世代を超えたつながりの中で、北海道地区研究会では、高等教育の諸課題に向き合いつつ、中堅・若手職員の支援にも力を入れております。次回の研修会にも、どうぞご期待ください。

                          北海道地区研究会 世話人
                           三川 清輝(北海道医療大学)・鈴木 峰子(北星学園大学)
                          勉強会企画グループ 代表
                           土橋 幸(北海道医療大学)・小野寺 夏美(北海道医療大学)

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