第128回 大学行政管理学会「研究推進・支援研究会」開催報告

日 時:2025年11月8日(土) 15時00分~17時00分
場 所:神奈川大学横浜キャンパス 1 号館 3 階308-1 会議室
テーマ:大学における研究成果有体物の授受管理
参加者:大学関係者13名

開催概要:
 今回の研究会は、「大学における研究成果有体物の授受管理」をテーマに、神奈川大学横浜キャンパスにて開催しました。

 大学研究の基盤強化において、研究成果有体物の授受管理と法令遵守は極めて重要です。しかし、成果有体物の授受に関わる法令はマテリアルの種類によって異なり、対応すべき手続きも多岐にわたります。 
 そこで今回は、研究成果有体物管理システム(https://nfm-m.com/)を運営されている鹿児島大学 南九州・南西諸島域イノベーションセンター 特任教授 深見 克哉先生をお招きし、各大学が授受を行う際の重要なポイントと、法令遵守のための具体的な手続きについてご講演いただきました。

講演内容:
 研究が活発化するにつれ、研究成果有体物の授受頻度は増加していきます。
 その際には、次のような法令や契約上のリスクへの対応が求められます。
 植物防疫法、動物検疫法、感染症法、カルタヘナ法、ABS指針、安全保障輸出管理(外為法)などが該当します。
  深見先生からは、これらの法令を効率的かつ確実に遵守するために開発された「研究成果有体物管理システム」の活用方法についてご説明いただきました。

 本システムを用いることで、研究インテグリティの確保に資する基盤の構築や、研究振興を支える実践的な知見が得られることが紹介されました。
 講演では、具体的な手続きの紹介に加え、クイズ形式を交えた参加型の解説もあり、理解が深まりました。
 また、本システムは多くの大学で利用可能であり、深見先生からは共同利用者の募集と、横断的な大学間連携の構築に向けた意欲も示されました。 

 さらに、授受の段階で教員と事務職員が関連法令をダブルチェックする仕組みについても、分かりやすくご説明いただき、参加者からも好評でした。


会場:
 白楽駅から神奈川大学横浜キャンパスへ向かう道中には、昭和レトロな雰囲気漂う六角橋商店街ふれあい通りや、風情ある住宅街が広がっており、街並みを楽しみながら歩を進めることができました。
 キャンパスに近づくにつれ、イチョウ並木が鮮やかに色づき、秋の彩りに包まれた神奈川大学横浜キャンパスに到着しました。   
 他大学のキャンパスを訪れ、新しい知識を得ることができるのも、研究会の魅力のひとつです。

今後に向けて
 今後も、より多くの皆様にご参加いただける研究会を目指してまいります。
 「こんなことを聞いてみたい」「このテーマを取り上げてほしい」といったご要望がありましたら、ぜひリーダー・サブリーダーまでお寄せください。

リーダー    羽賀 丈雄・神奈川大学
サブリーター  飯塚 陽子・國學院大學
        烏山 芳織・日本大学
        都甲 吏恵・(学)日本医科大学
        根岸 哲也・東洋大学
        前本 歩 ・東洋大学

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