団体概要

一般社団法人 大学行政管理学会は、プロフェッショナルとしての大学行政管理職員の確立を目指し、「大学行政・管理」の多様な領域を理論的かつ実践的に研究することを通して、全国の大学の横断的な「職員」相互の啓発と研鑽を深めるための専門組織として、1997 年1月に大学・短期大学の管理職を対象に発足しました。

現在は、日本の大学を支えるすべての方々に門戸を広げ、教員、職員および大学院生などが意欲的に活動しており、それぞれが自律的かつ高度な専門職業として機能する大学アドミニストレーターとして、わが国の高等教育機関において果たす役割を追求しています。

2支部8地区および13のテーマ別研究会を中心とした研究会活動のほか、学会誌・事務局便りなどを刊行・配信し会員への情報提供を行っています。また、孫福賞および若手研究奨励金制度、自費出版奨励制度を設立し主体的な活動を奨励しています。
さらに、英国 AHEP(Association of Higher Education Professionals in the United Kingdom)、および大学マネジメント研究会と連携・協力関係を結ぶなど、研究団体的側面と職能団体的側面という二面を統一的に追求する多彩な活動を展開しています。

少子・高齢化、グローバル化が進展する社会経済の中、教育立国を目指す我が国において、今後、ますます大学教育の質の向上・保証、社会が求める主体的に問題解決を図る人材の輩出等、大学改革への期待が一層高まっております。

これに応えるために経営改革はもとより、教育・学修支援、研究支援、地域・連携、国際交流等、多彩な機能・領域において専門性、自主性、独創性を有する大学運営に必要な実践を行うことができる人材の育成が強く要請されます。本学会はこれらの活動を通じて、本学会の目的である「大学の行政管理について実践的、理論的に研究し、大学行政管理に携わる人材の育成を通して、大学の発展に寄与すること」さらには高等教育の発展に寄与することに邁進しています。

名称一般社団法人 大学行政管理学会
英文表記Japan Association of University Administrative Management
事務局所在地〒102-0074
東京都千代田区九段南4-6-1
九段シルバーパレス203
>経路案内
設立1997年1月11日
2017年3月1日 一般社団法人へ移行
>設立趣旨
初代会長孫福 弘
会員数1,172名(2025年7月1日現在)
>会員所属校等
定期総会・研究集会9月第1週の土曜日および日曜日(通例)

会長挨拶

一般社団法人大学行政管理学会 会長
岡田 雄介(龍谷大学)

大学淘汰の時代を生きる、そのための知恵とアイディアを共創する学会

日本社会は2025年に戦後80年という筋目を迎えました。当時の日本人が戦前の価値観や社会制度を抜本的に見直すパラダイムシフトを経験する中で、高等教育もまた「新制大学」として新たな歩みを始めました。そして今、私たちはこれに匹敵する大転換期を迎えています。出生数が70万人を割る深刻な少子化と、それに伴う大学淘汰の波が全国に押し寄せ、これまでの常識が通用しない未曽有の危機に直面しているのです。多くの大学・短大が学生募集を停止していく状況にあって、私たちは過去に先例のない混乱の中で新たな高等教育を創造し、持続可能性を見出さなければなりません。

本学会は結成以来、大学の行政管理について実践的、理論的に研究し、これに携わる人材の育成を通して大学の発展に寄与することを目的に、長らく活動してきました。そして現在では、大学職員を中心に全国で約1,200名の会員がいます。高等教育界が極めて困難な状況に直面するからこそ、大学職員主軸の学会として、我々は会員個々の多様性を包摂して「組織の力」に変え、この問題の解決に貢献すべきだと考えます。 そのための知恵とアイディアを育む場が大学行政管理学会であり、会員個々が学びの考究と研鑽を重ね相互に刺激し合うネットワークを構築する、その「共創の連鎖」が危機の時代を切り拓く鍵になると信じています。

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