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詳細  (定期総会 講演 I ワークショップ 講演 II 研究発表

◇定期総会  9月4日() 12:30〜13:30
  審議事項
    1.2009年度収支決算について
    2.役員補充の件
    3.その他
    
  報告事項
    1.2009年度 事業報告
    2.2010年度 事業計画および収支予算
    3.学会誌規程の改正
    4.会員概況
    5.その他
 
◇講演 I  9月4日() 13:55〜15:35
 新富 康央氏(國學院大學人間開発学部長)

 演題 「ゆとり教育世代の『知的教育インフラ』と教育・学生支援のあり方
     〜2020年対策に向けて〜


 2005年には大学・短大進学率が50%を超え、大学へのユニバーサル・アクセス時代に突入した。さらに、2020年には受験生のさらなる大幅な落ち込みが予想され、現在の入学者数を保持するためには、進学率が59%必要といわれている。そのような状況のなか、どのタイプの大学においてでも卒業生の質の確保が喫緊の課題である。

 そこで、第一義的な対策として高等教育の原点に立ち、「ゆとり世代」と呼称される現学生に対して教育指導、学生指導の両面において、いかなる「手当て(支援)」が可能か、深め合いたい。

 (1)そもそも「ゆとり教育」とは何か。平成10年指導要領以降(平成20年改訂も)、これが「真に」目指しているものと、その課題を概括したい。実は、マスコミをはじめ、社会での誤解は少なくない。きちんと総括されなければ、単に今日の学生に不安感とやる気の消失を生むだけになる。ここでは、あえて「ゆとり教育」を、大学教職員にとっての「知的教育インフラ」ととらえ、「手当て」の方策・方略を練りたい。

 (2)「ゆとり教育」の特質を踏まえて、今日の学生の資質・能力をいかに「開発」するか、そのいくつかを提案したい。@ABC型からてっぺん型へ、A「損在」を「尊在」に、Bツーリスト型からトラベラーズ型へ、C「知る」教育から「識(し)る」教育へ、などである。
 
◇ワークショップ  9月4日() 15:55〜18:15
 ワークショップでは大学運営の基本となる項目をよりブレイクダウンし、より実践的な内容をもとに、10名弱の参加者同士で大いに議論しあえる会にすべく計画しています。参加者自身が問題提起や事例紹介を行い、その解決策や実践方法を探ります。

 下記のテーマより第1希望から第3希望までを選択しWebより申し込んでください。参加テーマは、申し込み状況により調整させて頂く場合がありますのでご了承願います。決定した参加テーマは、8月下旬にご連絡いたします。

 また、各グループの進行役(世話役)の方から、話し合いたい内容について、8月下旬にメールにて確認のご連絡をすることがあります。その際に、参加される皆様のメールアドレスを使用させていただくことをご了承願います。

(1)キャリア形成、進路・就職支援
(2)入試・学生募集全般
(3)大学のブランディング戦略
(4)高大連携、高大接続、付属学校政策
(5)学生支援のあり方
(6)産官学連携推進、知的資産の活用と管理(TLO)
(7)地域連携、地域への貢献
(8)競争的資金や外部資金獲得の工夫
(9)研究支援のあり方
(10)財政収支改善の工夫、資金の効果的運用と調達
(11)ファシリティ・マネジメントに関する課題
(12)大学の評価(自己点検・評価、第三者評価等)のあり方
(13)学部・学科の再編
(14)専門職大学院・社会人大学院の課題
(15)FD推進・支援に果たす職員の役割
(16)SD(大学職員の育成、人事制度等)の現状と課題
(17)学務・教務に関する課題
(18)法人部門に関する課題
(19)教職協働のあり方
(20)大学のガバナンス
(21)USR(大学の社会的責任)のあり方
(22)危機管理の現状と課題
(23)国際化への課題
(24)国公立大学の課題
(25)若手育成プログラム(30歳代までの研究集会初回参加会員限定)

 
◇講演 II  9月5日() 9:30〜11:10
 磯田 文雄氏(文部科学省研究振興局長)

 演題 「社会の変革期と大学経営

 現在、我々は「画期(エポック)」に生きている。我が国は、エポックの結末として新しい時代を築き上げることができるのか。そのために大学はいかにあるべきか。

 今日の知識基盤社会における経済・社会の活動基盤を強化するとともに、「市場の猛威」に対抗するためには、国民の経済的・技術的能力を高め、動き回る資本を吸引するに足るような人的資源を作るように投資する以外にはなく、大学教育がその成否を決める。

 また、21世紀にふさわしい社会の新たな目標設定(典型的には人類的課題との取り組み)のためには、大学の研究能力が問われる。

 さらに、グローバル経済によって生じる社会的な亀裂(貧富の格差、大都市と地方の差等)を修復し、自立と共生の都市を創造するためにも、知の拠点として大学が重要な役割を担う。

 このような環境下における大学経営は、非反復的で高度の不確実性に富んだ「部分的無知」のもので行われる決定の累積となる。

◇研究発表  9月5日() 11:25〜15:50
 会員による研究成果の発表や事例紹介を通じ、問題点や課題点を共有し、大学職員としての見識を高める場であります。

 使用教室の調整や、当日配付資料準備の都合上、当日お聞きになりたい研究発表を、定期総会・研究集会参加申込みと同時にWebにてお申込みいただきます。発表時間帯と発表内容について、下記の一覧および次頁以降の発表概要をご確認の上、お申込みください。同一時間帯に行われる発表は、ひとつしか申し込みできませんのでご注意願います。

 なお、事前申込みは、あくまでも会場設営等の目処をたてるためですので、当日の変更は自由です。  

【研究発表 タイムスケジュール】

時間帯 発表
時間
会場
1
会場
2
会場
3
会場
4
会場
5
会場
6
会場
7
会場
8
会場
9
会場
10
会場
11
会場
12
研究
発表
I
11:25〜
12:00
35分 I-1 I-2 I-3 I-4 I-5 I-6 I-7 I-8 I-9 I-10 I-11 I-12
研究
発表
II
13:00〜
13:35
35分 II-1 II-2 II-3 II-4 II-5 II-6 II-7 II-8
II-9
II-10
II-11
研究
発表
III
13:50〜
14:25
35分 III-1 III-2 III-3 III-4 III-5 III-6 III-7
研究
発表
IV
14:40〜
15:50
70分 IV-1 IV-2 IV-3 IV-4 IV-5 IV-6 IV-7 IV-8 IV-9 IV-10 IV-11 IV-12

※研究発表 II-8〜II-11 は70分の発表となりますので、ご注意ください。

【研究発表 テーマ一覧】

発表 所属 発表者 テーマ
I-1 創価大学 澤登 秀雄 優秀層を伸ばすオナーズプログラムの可能性について―本学の取組から
I-2 愛知県立大学 岡田 卓哉
夏目 美和
公立大学法人職員のキャリアアップ−Career Ladderの導入を求めて−
I-3 愛媛大学 岸岡 洋介 批評的態度の養成に関する一考察〜学生リーダー養成プログラムを事例として〜
I-4 琉球大学
京都国立近代美術館(京都大学から出向)
岩崎 保道
中元 崇
国立大学におけるSD(Stuff Development)の現状
I-5 愛知淑徳学園 三和 義武 教育思想の歴史を概観する
I-6 学校法人常翔学園 余田 勝彦 2010年AUA総会 参加報告
I-7 明治大学 堀内 健 高等教育の機会均等に向けて〜首都圏私立大学新入生の家計負担調査から
I-8 北海道大学大学院工学研究院 本宮 大輔 大学における消防体制を構築する手法の開発
I-9 芝浦工業大学
名城大学
(「大学人事」研究グループ)
寺尾 謙
檜森 茂樹
「大学職員研修モデル」の創出に関する基礎的研究<1>
I-10 関西学院大学 澤谷 敏行 外国人留学生の受け入れと就職支援
I-11 筑波大学 池田 一郎 大学内保育所の管理運営実態全国大学調査報告
I-12 甲南大学 杉森 亮介 EBA総合コース〜少人数教育・留学必修カリキュラム・職員の役割〜
発表 所属 発表者 テーマ
II-1 青山学院 加藤 尚子 私立大学における事務職員のキャリア・パス(人事異動)に関する考察−158名のアンケート調査をもとにして−
II-2 名城大学 井上 法保 大学における就職支援とキャリア教育の連繋システムの構築について
II-3 神戸学院大学 森岡 寿昭 新図書館開設と全面業務委託 導入から3年 -組織運営における取組み事例-
II-4 龍谷大学 村上 孝弘 認証評価における事務組織の評価の分析
II-5 上智大学 萱間 隆夫 『世界遺産 アンコールワット展』を通じた募金活動の展開
II-6 早稲田大学 中山 勝博 日本の大学の国際化と現状-大学行政管理学会にできること
II-7 育英短期大学/NPO法人国際エコヘルス研究会 岩田 恭 新たなコミュニティ・スクールのあり方に関する一考察〜大学職員と学生の参画による学校運営モデルの提案〜
II-8 財務研究グループ   学校法人の永続維持を保証する会計基準のあり方の提言−アカウンタビリティと経営評価を実現する学校法人会計基準のあり方−(その3)
II-9 順天堂大学ほか
「大学職員」(研究グループ)
各務正ほか これまでの職員教育SDの再考―種々の課題に対する処方箋を考える
II-10 国士舘大学
(学事研究会)
苫米地 示路
牧 裕也
学部・教務系職員に求められるもの−学生対応をとおして−
II-11 名城大学 鶴田 弘樹
池田 輝政
強みづくりに繋がる戦略マネジメントの現状と課題
発表 所属 発表者 テーマ
III-1 立命館大学 松井 かおり 学生どうしの学びあいを通した学生の主体的学びの契機−立命館大学における1回生支援を行う学生を事例として−
III-2 (学)立命館
大阪大学
新野 豊
太刀掛 俊之
米国におけるStudent Affairs(学生支援)の役割:NASPA、ACPA 年次総会参加の視点から
III-3 京都女子大学 藤井 幹子 組織のイノベーションと大学事務職員のリーダーシップ開発
III-4 女子美術大学
日本能率協会
慶應義塾大学
東京理科大学
新藤 豊久
牧野 光昭
原 隆一郎
内藤 雅宏
教育力向上方策の実践状況と課題
第2回「大学教育力向上に関する調査」アンケート結果の概要
III-5 公立大学協会
武庫川女子大学
(女子大学研究会)
清水 栄子
私市 佐代美
アメリカにおける女子大学連合(WCC)の活動について(事例報告)
III-6 名桜大学 金城 正英
木村 堅一
地方大学の教育改革−学部・学科制から学群制への移行を事例として−
III-7 日本大学 烏山 芳織 科学研究費補助金の採択状況に関するデータ分析
発表 所属 発表者 テーマ
IV-1 愛媛大学 秦 敬治
他3名
四国地区教職員能力開発ネットワーク(SPOD)と愛媛大学教職員能力開発拠点におけるSDに関する取り組み
IV-2 立命館
大学基準協会
新野 豊
藤原 将人
大学におけるアカンタビリティと評価:米国の経験と日本のこれから
IV-3 西南学院 平山 崇 私立大学の政策形成過程に関する考察 −官僚と職員との対比を通して
IV-4 早稲田大学
(ファシリティマネジメント研究会)
尾崎 健夫 キャンパス再生のすすめ―これだけは知っておきたいキャンパスFM―
IV-5 立命館大学 五十川 進 キャリア・サポート・スタッフとしての視点と作法−「自己責任論」への異議
IV-6 名城大学
国際教養大学
池田 輝政
吉崎 誠
IRは大学経営に本当に必要なのか?
IV-7 日本大学
(大学事務組織研究会)
濱野 泰三 併設校を持つ大学の事務組織
IV-8 京都学園大学 宮嶋 恒二 私立大学における教授会の役割と権限
IV-9 國學院大學 仙北谷 穂高 ITを活用した学生支援の企画と運用―学生支援GP採択事例を中心として―
IV-10 和歌山大学 小畑 力人 学生募集力のある、学生の学士力・就業力を育成する学部創造の考察
IV-11 明治大学 菅野 直行 失敗した募金 成功した募金―募金ABC・卒業生募金を中心に
IV-12 日本福祉大学
名城大学
(教育マネジメント研究会)
水谷 早人
神保 啓子
学生像を見据えた教育マネジメント