JUAM奨励賞

2024年
  • 福島 謙吉
    • 国立大学法人 埼玉大学
    • 規定第2条第2号
    • 福島氏は、2017年から2022年までの6年間、大学経営見える化研究会(2019年7月「大学経営評価指標研究会」から名称変更、以下「本研究会」とする)の第7代座長(代表)を務められた。これまでの実践的な研究成果を着実に引き継ぎ、発展させるとともに、今般、本研究会から刊行する「私立大学新任理事・評議員ハンドブック 2024年度版」の契機となった基盤的な研究活動に際し、責任者としての重責も担われた。このことは、座長在任期間中34回にわたる研究会、毎年度の事例研究発表などにも裏付けされている。また、本研究会以外での研究活動に目を向けると、学会誌に事例研究を3本執筆されており、学会活動の活性化にも取り組まれてきたことが分かる。
      さらには、研究活動にとどまらず、大学行政管理学会の運営側としても活躍され、2015年から2019年まで理事を、2019年から2021年までは国立大学法人職員としては初となる常務理事を歴任し、この間、学会誌編集委員も務められた。
      本研究会での功績のみならず、大学行政管理学会への貢献は、JUAM奨励賞規程の趣旨に十二分に値すると判断する。
  • 松永 俊幸
    • 東京都市大学
    • 規程第2条第2号
    • 松永氏は、2015年11月より財務研究グループの研究会に参加を始められました。研究会へ参加されて以降、財政、経営及び運営に関するご自身が持たれている諸課題について積極的に研究会の討議に加わるとともに、ご自身がお考えになられている対応策等を披露して、研究会メンバーにアドバイスを求めるなど、取り組んで来られました。
      2019年の実践女子大学での研究集会では「予算制度の特徴と与える影響」について、2021年のオンライン開催の研究集会においては「学校法人会計基準の課題」について、財務研究グループを代表して研究発表を行って参りました。また、研究集会時のワークショップでは、ファシリテーターを担うなど、本研究会の中心として活躍頂いており、6年前からはサブリーダーとして研究会の運営を担って頂いております。
      参加当初は、財務系の部署におりましたが、その後ご異動で学生課に異動されても積極的にご参加頂くなど、JUAM奨励賞規程の趣旨に十二分に値すると判断します。
2023年
  • 種田 奈美枝
    • 学校法人 修道学園
    • 規定第2条第1号
    • 種田氏は、2009年から2011年までと2013 年から2017 年までの計3期6年間、学会常務理事・理事として、中国・四国地区研究会の世話人代表として尽力された。 研究会企画では、その時々で旬なテーマを設定し、その分野で広い知見や先進的な事例をもつ講師を招聘し、中国・四国地区の学会員に最新事例を学ぶ機会を提供された。また、学会員以外にも広く研究会に参加する機会を設け、学会への入会促進にも取り組まれた。さらに、2016年10月には「未来を拓く-地方大学のこれから-」と題して、本学会創立20周年記念シンポジウムを開催された。文部科学省文部科学審議官(当時)の小松親次郎氏を招聘し、中国・四国地区学会員に留まらず、他地区から多くの大学教職員が参加し、地方大学の将来を考える場を創出した。 学会理事を退任された後も後進の育成に取り組まれ、研究会の企画・運営に様々ご助言くださった。中国・四国地区研究会への貢献度は非常に高く、JUAM 奨励賞規程第2条第1項第1号に相応しいと判断した。
  • 山本 嘉人
    • 学校法人 藍野大学
    • 規定第2条第2号
    • 山本氏は、2018年12月15日開催の財務問題研究会・財務研究グループ開催の合同研究会において、「経営困難大学の財政再建」というテーマのもと、ご自身が学校運営上に考え行動されてこられ、また、その中で感じた今度の課題や、留意事項など、これからを担う参加者に対して惜しむことなくお話しいただいた。その後、関東で活動している財務研究グループに加入され、以降は、コロナ禍前までは、毎月の研究会に遠方にも関わらずご参加いただいており、財務、経営企画部門を担うメンバーとの研究及び交流を行ってこられた。 また、コロナ禍でも、オンラインで参加され、メンバーとの交流に加えて、経営を担うお立場で考えている問題意識と必要な知識などについて、高い視座からのご経験を惜しみなく共有いただき、財務研究グループに参加する職員の良い刺激となってきた。このようなことから、JUAM奨励賞規程の趣旨に十二分に値すると考える。
  • 髙橋 アヅサ
    • 日本大学
    • 規定第2条第2号
    • 髙橋氏は、2014年度から2021年度までファシリティマネジメント研究会の代表を務め、30回以上に渡る研究会の企画、運営を主導してこられた。 得てして施設的、設備的な狭い領域のみを対象とする方向に陥ってしまいがちな分野において、広い視野を持ち、ファシリティマネジメント本来の意義に合致した研究会として、その成長と発展に尽力された。学生視点に立ったキャンパス環境整備をテーマとし、全国の大学を対象として現地に赴くフィールドワークを通じ、大学におけるファシリティマネジメントの在り方を探求、深化させた実績は多大である。また、コロナ渦においても、SNSを通じた議論の場を設けるなど、研究活動の継続を図った。同氏の活動は、他の会員にも大きな影響を与えたものであり、その功績は受賞に相応しい。
2022年
  • 根本 和彦
    • 津田塾大学
    • 規定第2条第2号
    • 根本氏は、財務研究グループにおいて、長きにわたり研究活動の参加しており、例年、研究集会において行っている研究発表でも、財務研究グループの代表として研究発表も行ってきた。また、財務研究グループは、年間10 回程度の研究会と関西 財務問題研究会との合同研究会を開催しているが、会場の提供の運営サポートも含めて毎回参加しており、研究会の活動にあたりリーダー、サブリーダーとともに中心的な役割を担っている。さらに、財務研究グループで作成した平成28年改訂版『これならわかる!学校会計』においても、「第6章 資金収支計算書」を担当し、執筆した。さらに、財務研究グループの活動のみならず、国際委員会や理事を歴任するなど学会の活動への貢献度は多大なものである。このようなことから、JUAM 奨励賞規程の趣旨に十二分に値する。
  • 堀 佑二
    • 獨協大学
    • 規定第2条第2号
    • 堀氏は2019年10月から2021年9月まで、テーマ別研究会大学改革研究会の代表として研究会運営の活性化・マネジメント体制強化に向け、多大なる貢献をした。特に研究会活動のオンライン化を進め、コロナ禍においても活動をスムーズに継続できる礎を築いた。また、任期中多くの新規会員を獲得し、JUAM全体への貢献も多大であるといえる。代表を退いた現在も大学改革研究会のアドバイザーとして、後進育成に尽力している。また、研究・研修委員会、教育マネジメント研究会、学会誌編集委員会の一員として大学行政管理学会の発展に向け、多岐にわたる活躍・貢献をしている。特に研究・研修委員会においては2019年から現在に至るまで副委員長として研究集会の企画・運営の一翼を担っている。上記に加えて、研究活動も熱心に行っており、若手研究奨励採択、学会誌への投稿等その功績は受賞に相応しいものであると考えられる。
2021年
  • 金城 正英
    • 公立大学法人 名桜大学
    • 規定第2条第1号
    • 金城氏は、入会以来今日に至るまで、大学行政にかかる研究に意欲的に取り組み、著書「地方私立大学の変容-公設民営の私立大学から公立大学へ」(出版舎 Mugen、2016年)をはじめ、論文執筆、研究発表等活発に活動してきた。特に、研究テーマとしている戦前・戦後の沖縄における高等教育史の研究は、大学史の中でも注目すべきテーマであり、九州・沖縄地区研究会における報告「沖縄における高等教育史-米軍統治下における文部省によらない大学設置」(2019年)、「米軍統治下沖縄における私立大学設置法令及び行政に関する考察-私立沖縄短期大学を事例として」(2017年)は、特筆すべき報告であった。また、論文「戦後沖縄初の私立高等教育機関設置に関する研究-私立沖縄短期大学の事例を中心として-」(大学行政管理学会誌 NO.22、2018年)において、戦後沖縄の琉球政府時代の大学設置の状況について詳細に調査し、発表した。その研究内容及び研究姿勢は、他の会員の範となるとともに、九州・沖縄地区研究会事業及び本学会に対する多大な貢献であり、大学職員として大学行政管理の質的向上に努めたと判断する。
  • 後藤 彰寛
    • 学校法人 桜美林学園
    • 規定第2条第2号
    • 後藤氏は、財務研究グループにおいて長きにわたり研究活動に参加し、研究集会において財務研究グループの代表として研究発表を重ねてきた。財務研究グループが例年、年間10回程度開催している研究会、また、年に1回開催している関西財務問題研究会との合同研究会にもほぼ毎回参加して運営サポートも担うなど、研究会の活動にあたりリーダー、サブリーダーとともに中心的な役割を担っている。財務研究グループで刊行した『平成28年改訂版 これならわかる! 学校会計』(学校経理研究会)においても、「第1章学校法人とは」の執筆を担当した。これらのことから、JUAM奨励賞規程の主旨に十二分に値すると判断する。
2019年
  • 宮澤 文玄
    • 学習院大学
    • 規定第2条第1号
    • 宮澤氏は2015年9月よりJUAMの理事を務め、同時に関東地区研究会の代表世話人として尽力されている。氏自身の分析により、活性化の余地が残っている「国際」をテーマとして取り上げ、JUAMの研究活動の活性化に貢献、その最たるものが台湾への海外スタディツアーであり、氏の洞察力とJUAMへの情熱がなければ実現しえなかった企画である。また若手研究奨励として研究報告も行い、学会誌の13号、17号、19号、さらには今夏発刊予定の号でも、台湾の事例報告を掲載予定である。さらに、大学改革と合同研究会を開催するなど、現在JUAMの課題となっている若手職員の研鑽機会の拡大にも貢献しており、本学会への優れた貢献、功績は受賞に相応しい。
2018年
  • 菅原 光雄
    • 茨城キリスト教大学
    • 規定第2条第2号
    • 菅原氏は2013年より2017年の4年間、大学経営評価指標研究会の第6代目座長(代表)として研究会運営に尽力された。第6期研究会では大学ガバナンスに関して、ガバナンスに関係する指標、実施状況度等から個々の大学のガバナンス機能チェックを活用できる基準(大学ガバナンス・コード)を策定した。また、その実施度・運用度について前項調査を実施し、調査結果の活用方法について提案をするとともに、健全な大学ガバナンスに寄与する特色ある事例報告も行った。菅原氏はこの間、各年の研究・事例研究発表の責任者としての重責を果たし、その功績は受賞に相応しい。
  • 金田 淳一
    • 法政大学
    • 規定第2条第4号
    • 金田氏は本会創立20周年記念事業の企画立案・実施において、記念事業検討チーム準備委員会(2014/4設置)の座長を務め、後を引き継いだ準備委員会(2014/9設置)でのサポート、実行委員会(2016/7設置)では実行委員長として中心的な役割を担い、学会の創立記念関連事業を成功に導いた。また、各地区との連携に注力したほか、2016年度総会におけるシンポジウム、20周年記念シンポジウムでの企画・調整、コーディネーターとしての企画実現等、20周年を契機としたJUAMの全国会員の底辺拡大につなげることに尽力した。本学会事業への優れた貢献,功績は受賞に相応しい。
2017年
  • 清野 昭一
    • 札幌大学
    • 規定第5条第1項
    • 清野氏は北海道地区の理事として、2006年より2011年の3期6年間、会員の加入促進、北海道地区研究活動の啓蒙等にご尽力されてきた。2005年には当時会員の少ない北海道地区を会場に4校共催の形で総会・研究集会を開催、大成功に導いた。また、若手職員のSDの取り組みとして現在の中堅・若手職員勉強会を発足させ、研究活動の定期的開催を進めるなど、現在の地区研究事業に大きく貢献されてきている。
  • 竹田 治世
    • 青山学院大学
    • 規定第5条第4項
    • 竹田氏は常務理事・組織委員会委員長として2016年度の大学行政管理学会の一般社団法人化に献身的に貢献し、法人化を実現する原動力となった。三役および司法書士と緊密に連携し、定款及び諸規則に整備に誠意と熱意をもって対応された。その結果、予定された日程で法人化実現を達成された。20周年の節目の年に、ここ数年の最優先課題であった法人化を実現できたのは、竹田氏の貢献なくしてはありえない。
  • 堀内 健
    • 明治大学
    • 規定第5条第4項
    • 堀内氏は2011年より学会誌編集担当理事として学会誌編集活動に携わり始め、2013年からは委員会委員長としてご尽力、理事任期満了後も査読者体制の強化、投稿者への緻密な配慮等、幅広い人脈とバランスのとれた知見をもって、編集委員会を運営されてきている。編集委員会内においても信頼のおける委員長として委員より支持されている。これまでの同氏の活動は授賞に相応しい顕著なものと確信する。
  • 坪井 啓太
    • 名古屋経済大学
    • 規定第5条第1項
    • 坪井氏は入会以来、研究集会で6回の研究発表を重ね、また、学会誌へも事例報告2件、若手奨励研究報告1件を掲載している。特に一貫して研究テーマとしている「学生指導・支援」を教職協働の観点から捉え、実践と理論を融合する研究活動を進めている。地区研究会の企画運営、研究会多数参加など、地区のみならず、全国の若手・中堅職員、他の会員に大きな影響を与え受賞に相応しい。
  • 松田 優一
    • 関西大学
    • 規定第5条第2項
    • 松田氏は2013年より2年間、研究会代表として活動、関西のみならず、東海・関東までにも若手職員の活動の場を広げた。2014年度総会(@東北学院大学)以降は研究会主催のオプション企画を毎年提案し、現在まで継続的に開催するなど、その企画力、行動力は高く評価できる。代表を退いた後も副代表として後進育成、研究会運営に尽力、その功績は受賞に相応しい顕著なものである。
2016年
  • 岩田 雅明
    • 新島学園短期大学
    • 北関東・信越地区研究会
    • 岩田氏は2003年から2011年まで北関東・信越地区研究会世話人として研究会の運営に尽力された。大学職員退職後も賛助会員として研究会講師を担当されるなど積極的に会の運営に協力いただいた。当研究会での功績は計りしれず、今後の学会会員の模範となる活動をされている。
  • 永和田 隆一
    • 神奈川大学
    • 財務研究グループ
    • 永和田氏は2002年から今日まで、第6回総会会場校実行委員長、監事を務められたほか、財務研究グループに精力的に参加。『大学財務研究』刊行の際の「学校法人の予算制度と財務職員の役割」執筆、『これならわかる!学校会計』刊行では「学校法人会計基準の成り立ち」を執筆等、財務研究グループでの功績は計りしれない。
  • 余田 勝彦
    • 大阪工業大学
    • 国際委員会
    • 余田氏は9期10期の4年間、国際委員会委員長として委員会の舵とり、JUAM全体の国際化推進に多大なる貢献をされてきた。特に英国AUAへの会員派遣事業の安定的運営、韓国KAUA等との相互交流事業において、常に献身的な姿勢で役割を全うされ、その功績は受賞に相応しい顕著なものである。
  • 平山 崇
    • 西南学院大学
    • 九州・沖縄地区研究会
    • 平山氏は2007年12月から2015年10月まで地区研究会で4回の研究発表・事例報告、1回のWSファシリテータを担当、学会誌への投稿、研究集会での発表など、会員のなかでも抜きんでた活動経歴を持っている。回数だけでなく、内容も問題意識着眼点、考察等、経済学博士号取得者としての力量を発揮し、他の会員にも大きな影響を与えており、受賞に相応しい。
  • 染川 真由美
    • 明治学院大学
    • 研究・研修委員会
    • 染川氏は長年にわたり研究・研修委員として献身的に委員会活動を支え、2014年、2015年度は研究・研修委員長として定期総会・研究集会の充実に多大な貢献をされました。500名を超える参加者があった昨年度の関西大学での定期総会・研修集会にあたっても念入りに確認・調整がなされ、その行動力・発信力はJUAM活動の活性化を支えてきた。
  • 山咲 博昭
    • 関西大学
    • 近畿地区研究会
    • 山咲氏は関西地区の若手会員とともに大学改革研究会を近畿地区研究会から独立させ、JUAM初となる若手職員中心の研究会を立ち上げた。WSを、関東でも開催するなど同研究会の活動範囲を全国的に広げることに貢献。現同研究会代表。10期若手枠理事、第19回定期総会(@関西大学)での活躍、研究・研修委員会での活動など、行動力は高く評価できる。

記載方法について(備考)