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ご案内

2009年7月吉日

大学行政管理学会 会員各位

大学行政管理学会
会長  横田 利久

2009年度 定期総会・研究集会の開催について(ご案内)

 2009年度定期総会ならびに研究集会を下記の通り開催いたしますので、ご多用中のことと存じますが、万障をお繰り合わせのうえご参加いただきますようご案内申し上げます。

 大学職員の職能開発=SD(スタッフ・ディベロップメント)と教職協働による大学づくりが注目されている中、第13回目を迎える大学行政管理学会総会・研究集会は、これらの先進校として名高い立命館大学で、9月5日(土)、6日(日)の両日開催されます。

 ご承知のように、高等教育をめぐる諸環境は変化の度を増しいっそう厳しくなっています。私立大学の47.1%が定員割れを起こし、在学生が定員の50%に満たない大学は29 校に達しています(平成20年度私学事業団調査)。回復の兆しがみられるとはいえ、未曾有の世界的大不況は学生の就職や学費負担者を直撃しています。その一方で、大学への社会からの期待と要求はますます強まり、大学は教育の質の確保と保証を求められています。「学士課程の構築に向けて」(平成20年12月中教審答申)で提起された「学士力」や経済産業省の「社会人基礎力」は、その分かりやすい表れでもあります。また、昨年9月の中教審諮問「中長期的な大学教育の在り方について」は、こうした諸環境の変化に文部科学省が対応していくための処方箋づくりであり、高等教育政策の大転換の可能性を秘めています。

 こうした状況のもとで、大学職員が果たすべき役割への期待と要求もますます高まっています。例えば「学士課程の構築に向けて」では、「大学経営をめぐる課題が高度化・複雑化する中、職員の職能開発(スタッフ・ディベロップメント、SD)はますます重要となってきている」とし、「教員と職員との協働関係を一層強化するため、SDを推進して専門性の向上を図り、教育・経営など様々な面で、その積極的な参画を図っていくべきである」としています。このことは、今年の読売新聞社「大学の実力−教育力向上への取り組み調査」における「職員に期待すること」からも、学長による職員への切実な期待として明らかになっています(同調査には委員として昨年来福島前会長とともに参加しており、調査結果は7月7日、8日の両日同紙全国版に掲載予定です)。とりわけ最近は、学生支援を含む大学の教育力向上に職員がいっそう貢献することが期待されています。

 このような中で、全国の大学職員の「学びと励ましのネットワーク」であり全国最大のSD団体でもある大学行政管理学会は今こそ、その存在感を発揮し役割を果たしていく必要があります。今度の総会・研究集会は、まさにそれを実践している全国の会員が一堂に会し、その成果を発表し、経験交流し、実感しあう貴重な機会であり、それが大学間連携や学生支援の取り組みの先進地域である京都で開催されることも意義深いものがあります。

 それでは、立命館大学でお会いできることを楽しみにしています。

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